フィリピンのエンゲル係数は日本の2.5倍。
このグラフは支出率を日本とフィリピンと並べて比較した物だ。
これは2009年のデータなので日本デフレ&フィリピンインフレの影響を加味すると現在はその差が3倍以上に膨らんでいる可能性が高い。
飯食ったか?
「KUMAIN KANA?」
クマイン カナ?(タガログ語)
「NIKAON NAKA?」
ニカオン ナカ?(ビサヤ語)
飯食ったのかどうか聞いているというより日常の挨拶として使われる。
クウネルヤルが生活基盤のフィリピンライフでは非常にシックリくる表現だ。
まさに言葉とマインドは直結すると言えるだろう。
実は昨日からダイエットしようと思ったが無理だった。
「さぁ今日から晩飯を抜いてキックボクサーのような生活に戻ろう!」
そう宣言した矢先ティムの一声。
「辛い物食べた~い」
その辛い物とはジョリビーのスパイシーチキンではなく高級コリアンバーベキューの事を指す。
キャツはダイエットに非協力的であり、そしてうちのエンゲル指数をロケットのごとく高騰させてくれる。
ティムが一番気に入っている辛い物の店”4.15”。
コリアンのみならず最近は日本人語学留学生風の団体が目立つようになってきた。
私はお供しているだけという意識が強いので一切注文に口を出さない。
キャツは気が付いていないがささやかなレジスタンスだ。
唯一確認されるのが「飲み物はピルセンでいい?」オンリー。
きっと傍から見たら上司のお供をさせられてる若手社員に見えるだろう。
この国の法律に従ってティムが60%、外国人の私が40%食べる。
我ながら完璧なリーガルマインドかな(汗
店のオーナーらしいコリアン女性はいつも額に汗して頑張っている。
10席弱のテーブルをまるで瞬間移動しているかのように万遍なく回る。
フィリピン人スタッフに任せない。
分かっている。
システムだけ作ってあとは勝手にスタッフがやるなんて甘い考えはここでは通用しない。
常連客の顔を覚えている。
私が超汗かきだと覚えていて扇風機をダブルでセットしてくれる。
こういう気遣いに弱い。
フィリピン人は他人の顔と名前を覚えるのは無駄に得意だがそれを有効活用する事はない。
店主の運動量を10とすると愚鈍なフィリピン人スタッフは1~2。
安い人件費には裏がある。
私はこういう現場を見るたびにフィリピン人の給料が日当353ペソでも妥当だと感じるようになった。
ただカラバウのごとくこき使われているだけだというマインドだから直ぐ辞めてしまう。
先月まで居た生え抜きのウエイトレスは居なくなった。
修行という文字はこの国の文化には見当たらない。
そんな訳でごちそうさまでした。
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