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セブの車窓から 貧乏人ほど施す人間模様

投稿日:2016年10月9日 更新日:

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セブ市の信号付近では乳飲み子を抱えたボロボロの女性が信号待ちの車に物乞いする姿が見られる。

困った顔をして子供を見せながら信号待ちの車へ向かう。

当然高級車を中心に手を伸ばすのだが、あれは戦略を変えたほうが良い。

なぜなら貧乏人ほど貧乏人にお恵みを渡す傾向にあるからだ。

物乞いセミナーでも開くか?

いやいや、セミナーくるくらいなら物乞いになっていない?(汗

 

昔またティムと知り合う前、私は自由人だった。

ほぼ毎晩カナダ人のJ君とマンゴかパンプの入り口で黄色い泡の出る液体を飲みながら頭の悪い話に花を咲かせていた。

トトイ(女性のむね)星人J君が以前ひっかけた如何にもスッカラカンなフィリピーナがたまにJoinしてくることがあった。

彼女は相当に貧しいくせに物乞いが来たときに小銭を渡していた。

「コイツ、ひとにオカニを恵んでやる場合じゃなかやろ・・・」

釈然としない。

その日からなんとなくどんな人が物乞いにオカニを渡しているのか気になり始めた。

結論的に言うと高級車を乗り回している富裕層は絶対お恵みしない。

逆に明日の生活さえ危うい貧乏人は比較的渡す。

以前タクシーに載っていたらカワイイちゃんと同じくらいの年の子供を連れた女性が窓をたたく。

自分の子と重なり一気に辛い気持ちになった。

私はいつものように無視した。

ふつうはそのまま次のターゲットへ移動するのだが、その物乞い女性はおもむろに左乳房を出してみせた。

乳房というよりもまるで枯れて干からびた黒い葡萄のついた茶色い物体だ。

そこへ子供が一生懸命しゃぶりつく。

その演技。

痛すぎた。

うちのカワイイちゃんは「デデ(ミルク)」といえばすぐにジェンがやってきて調合した高級ミルクを飲ませてもらえるが、その枯れた果物からは一滴も出てこないのは歴然としていた。

小銭を挙げたところで相手は感謝するわけでもない。

その子供のために使われる可能性もほぼない。

しかし、私の個人的都合で小銭をあげようとしたが、そんな時に限って小銭がWALA OI。

思わずタクシーのドライバーに言った。

「後でおつりから差し引いていいから5ペソくれ」

ドライバーは別に返さなくても大丈夫だと言い5ペソ気前良くくれた。

彼も相当に貧乏な雰囲気を醸し出している。

貧乏人が貧乏人に施し、まさに傷を舐めあうとはこのことだろう。

そうやって持つ者は益々肥え、持たざる者は益々貧困へと向かう現実。

拡大する貧富の差の根本的マインドの差。

フィリピンわかった風の日本人の口からよく出てくるセリフで「フィリピンにはまともな職がないから」とかよく言われるが、それは根本的に違う。

金持ちは貧乏人の生き血を吸い上げ、貧乏人は益々貧乏にとなる社会構造が出来上がっている。

私は基本的に自分で運転するのが好きだが、最近ではティムがアミーゴを使っているので私はタクシー率が増えた。

タクシーに乗ると自分で運転するよりいろんな景色を客観的に眺め考えることができる。

最近はそうやってワイルドな車窓を楽しんでいる。

 

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モトボサツ

2年のセブ島ジャングル生活を経てビサヤ語を習得。その後タガログ語も同時に習得し、最後は英語という逆ばりメソッド。現在生命保険、医療保険コンサルおよびビジネス通訳を兼ねる。元セブの大学にて3年間ストリート系日本語教師の経験あり。

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