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モトボサツ勝手に日本語教師のすすめ

投稿日:2016年1月11日 更新日:

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日本語教師の資格も持たず3年前成り行きで始めた大学の日本語授業。
cnu1当初大学側からは好きにやれ言われたが、逆に自由過ぎると困る。。。

半年で日本語能力試験5級に合格するとかいう明確な目標もなく、単なる必須科目なだけ。

別に日本語習いたくて大学へ来ているわけでもない奴等のアテンションを如何にゲットするか・・・

実は日本語自体を教えるというより、その事への努力の方が大きかった。

▶詳細はこちらにタップリ書いてあります

今更だが、フィリピン人は基本的に日本と違って素材のまま成長し、親や先生または世間から怒られて自己嫌悪に陥る機会も無いまま育つ。
▶よかったらこちらをご覧ください

だから日本人が最初にフィリピン人を見た時に”フィリピン人って素直ですよね”とか、”笑顔が素敵ですね”という観点で感動する。

確かにそうかもしれない。

しかし、そんな自由奔放に育った大学生達にいきなり日本語を教えてみると分かる。

遅刻、勝手に出て行く、授業中物を食べる、授業中スマホを弄る、音楽を聴く、全て自分の興味次第、すぐ質問をすり替えようとする、テストでカンニング当たり前。

▶テストカンニングについてこちらをご覧ください

怒ると物凄く傷つくのでまるでこっちが頭のオカシイ人間のような図になってしまう・・・
▶教室で何度かキれた出来事

毎回学期の最初に”日本語を教えるんじゃなくて日本という事を教える”と宣言し、遅刻禁止や勝手に居なくならない事を禁止したりするのがだ、3カ月も経つといつものモードに戻る。

自分って日本語の先生向いてないんじゃないかと何度凹んだことかわからない。

自分が日本人だから舐められてるのだろうか?

そう思ってほかの先生に授業の様子を聞いてみると同じだった。

違いは、そのこと自体に焦りや不安は全くないという事。

そこを常識の違いという安易な言葉で集約してしまいたくない物があるが・・・

自分の授業のやり方を模索しながら3年経った

こんなやり方で良いのだろうか?

他人の授業サンプルを見て安心したり、参考にしたりする機会が少ない。

悶もんとした感じが心の底に沈殿していた。

一度ある日本語教師の方に教え方を質問したことがあるが、企業秘密で教えてられないと言われ考え直した。

たしかに、商売敵となる同業者にメソッドやコツは言えないだろう。

そこは私が少し浅はかだった・・・

日本では日本語教師教え方セミナーみたいなものが沢山あると思うが、セブに住んでいると絶望的。。。

一昨日、昨日とジャパンファウンデーション主催の日本語教師セミナーというイベントがあり参加する機会を得た。

待ちにまったチャンスとでも言おうか。

他の人のやり方をサンプルとして客観的に見る事で、自分のやり方への確信と新たなアイデアが浮かぶものだ。

日本人がいきなり出来る事は二つだけ。

一つはサンプルとして正しく発音して見せる事。

二つ目は外国人が話す聞いて日本語としてバランスが取れているかどうかの判定

どちらもまるでシステムパーツとして受け身的に取り入れられるという前提がある。

日本語を教えるという事は、パーツとしての自分だけでなく、システムとしての構築も含む。

いわば、脚本、監督、俳優を一人でこなさなければならない。

日本人がネイティブスピーカーだからといっていきなりポンと外国人の前に立って、

💛 自信を持たせつつ

💛 生徒の能力に合わせ

💛 イチイチ達成感を持たせつつ

💛 しかも楽しく!

日本語を教える事は不可能だ・・・

▶そこはセブの英語ネイティブ教師が低評価なのと同じ

だからこそそこには絶大な発見が沢山ある。

たとえば私の場合、

■プレゼンスキルの向上(特に人前で落ち着いて話せる)

■試合でいう間合い(相手の心情と場の空気の読み方)

■相手の戦闘力をスカウター的に図る(生徒の才能査定)

■論理的断捨離(多くを語らず相手にズバリわからせる)

過酷な環境と低賃金労働による代償も大きかったが、3年間の日本語授業を通じて得られた物は絶大だった。

セミナーの内容はまたの機会の譲るとして、非常に刺激を受けた二日間だった。

しかし反面、せっかくの日曜日だというのにかわいいチャンと過ごせないという部分が切なかった。

そう、この感覚がフィリピンに来てからの最も大きな自己変革だろう。

もし日本の自分だったら恐らくこう考えたに違いない。

今日は家族サービスせんでよかばい!

 

フィリピン  権利
日   本  義務

 

日本は素晴らしいがミリタリーのようだと表現したドイツ人。
▶ぜひこちらをご覧ください

最もミリタリー的なドイツ人からそう言われたら終いだというコメントもあったが、ドイツ人もビックリするレベルだという事なのだろうか?

ミリタリーに義務はあっても権利は無い。

現代軍国主義な日本からやって来た私は当初フィリピン人得意の”今日はファミリーデーダカラ”という言葉に妙な違和感と欺瞞的なものを感じた。

なぜなら日本人男性にとって日曜日は義務の日。

ファミリーデーは家族サービス・・・

 

フィリピンのファミリーデー  家族と過ごせる日
日   本のファミリーデー  家族と過ごすべき日

 

5月に大統領選挙を控えているが、殆どのフィリピン人は投票に行く。

その捉え方も分かり易い。

フィリピン人にもわかっている事がある。

どうせ誰が政権とっても同じだという事。

それでもなぜ無意味な大統領選挙に行くのか?

それは投票する権利があるから。

権利の行使自体に意味があるとティムから言われてハッとした。

日本との違い。

とかく義務の国日本と権利の国フィリピン。

フィリピンにかかわる日本人が悩むフィリピン人の謎を解き明かすカギの一つになるかもしれない。

フィリピン人をコントロールするのは権利だ。

無遅刻無欠勤でボーナスUP受け取る権利がある?

うーーーーん、そりゃやっぱ無理やね・・・

つづく

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モトボサツ

2年のセブ島ジャングル生活を経てビサヤ語を習得。その後タガログ語も同時に習得し、最後は英語という逆ばりメソッド。現在生命保険、医療保険コンサルおよびビジネス通訳を兼ねる。元セブの大学にて3年間ストリート系日本語教師の経験あり。

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