2日ほど前から咳が出始め、ついに夜から熱が出始めた。
もし熱だけならデング熱の恐怖にさらされることになるのだが、風邪の症状を伴っていたので一安心だ。
体温計を脇へ差し込み、結果を知らせる音がピピピとなる。
変な話、体温が何度なのか少しワクワクしてしまうのは私だけだろうか?
38℃。
悪寒がして少し体が震える。
セブで寒さに震えるなんて貴重な瞬間だろう。
しばらくすると体感温度は益々上昇し、もう一度計ると38.6℃。
そうなると悪寒を感じる事はなくなった。
きっと38℃が悪寒のボーダーラインなのだろう。
翌日、クリニックで血液検査をしてみると、Monocytesが基準値を超えH。
やはりウイルス感染だ。
ウイルスかどうかを判別する目安として、血液検査の項目にかならずMonocytesというものがあり、基準を超えた時だけHと出る。
フィリピンのドクターと日本のドクターの違いは、患者への説明の有無。
日本だと、検査結果をドクターが解説。
そして、それに基づいた治療方法と治癒までの期間をセットでわかりやすく説明してくれる。
一方、フィリピンのドクターは基本的に説明がほぼ無いまま、適当に処方箋を書くだけ。
患者はドクター様のくださる処方箋に従い、ローズファーマシーという薬局で買って終わり。
そこに質問や疑問、リクエストは存在しない。
その受け身なマインドはサントニーニョ教会の神のお恵みと同じ感覚な気がする。
日本の某ドクターいわく、フィリピンは患者のレベルが低いので、ドクターのレベルもそれなりになっている。
医療のみならず飲食店やホテルも同じだろう。
消費者である国民のサービス向上へのニーズが無い限り、この国に努力発展の機会は無い。
今回はドクターに会う前に、自ら血液検査をして、結果をもってドクターを尋ねた。
処方箋が無いと買えない薬もあるのだ。
結果的にウイルス性の風邪であった。
ところで、風邪とはザックリとした抽象的名称であり、ウイルス性と細菌性に分かれる。
私の経験上、フィリピンの場合、ほぼほぼウイルス性の風邪が多い気がする。
風邪をひくと抗生物質を飲めば治ると思っているフィリピン人は多いが、抗生物質はウイルスには効かない。
細菌は微生物だが、ウイルスはパティオンプログラムといったイメージ。
ウイルスの場合、体内の細胞で自分のコピーを増殖させ、オーバーフローするとほかの細胞にも同じ事をするのが特徴だ。
そして、パタイ(人間の最後に訪れる儀式)に向かうように正常な細胞を悪用する恐ろしい存在。
ちなみに、血液検査の一番上にくるWBCという項目は白血球。
この数値が基準値を超えると細菌感染。
フィリピンでサバイバルするには、ドクター任せは危ない。
だから、少なくとも体調が悪くなった時、それがウイルス感染なのか細菌感染なのかを自分で峻別をできるようになっておく事が肝要であると痛感してやまない。
ちなみに、血液検査した場所はLHプライム 120ペソ。
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