国民性が分かる食べ放題
セブ市にあるSMシティセブの2Fにある大人気食べ放題店「VIKINGS」。
日本では食べ放題のことをバイキングと呼ぶが、海外ではブッフェ(ビュッフェ)と呼ばれる。
呼び方はどうでも良いのだが、この食べ放題レストランの最大の特徴は誕生日の人は無料とするサービス。
フィリピンは年齢関係なく子供から年寄りまで誕生日会は最大のイベント。
これは非常に人間味のある良い習慣だと思うので日本でも誕生日産業を盛り上げて見てはいかがだろうか?
そういうフィリピンの特質も加え「VIKINGS」には同じ誕生日の人が一同に集まる現象が起きているのだ。
料理のコスパは非常によく、おそらくセブ市にある食べ放題の店の中でもトップ3に入るレベルだ。
うちも誕生日の度にここになってしまい、顔見知りのフィリピン人もいる。
つまり彼や彼女は私と同じ誕生日なのだ。
ところで、フィリピンでは誕生日の人が食べ物を振舞うという日本とは真逆の習慣がある。
今年もなんとか誕生日を迎えることができた。
今回は毎日ティムからこっぴどく怒られてばかりの可愛そうなアイアイの慰労会も兼ねて連れて行った。
ところで、そこに来ているフィリピン人はそこそこオカニ(お金)のある中間層以上という棲み分けなのだが、悲しいかな皿の上のチョイスでその人の素性ががほぼ分かってしまう。
中間層のチョイス
日本人と同じように色んな食材を楽しもうとする。
日本食コーナーで寿司やさしみ、そして天ぷらを高い確立でチョイス。
ライスや麺類はあまり食わず、サラダも含めバラエティに富んだ感じだ。
日本人との違いはここかもしれない。
一応日本人はフィリピンで出てくる寿司や刺身は「ナンチャッテ」というイメージを持っているのであまり海外で寿司や刺身に手を出そうとしない。
ましてやセブという南国の衛生観念の違う国ではなおさらだろう。
私はすっかりフィリピン人になっているのでその辺のこだわりはもうすっかり無くなった。
庶民層のチョイス
メイドが同席しているテーブルも多い。
中にはメイドは食べずに子供の面倒だけ見ているという酷い家もあるが、階級社会のフィリピンでは現地民の方がよほどメイドの扱いが動物的だったりする。
店の中では服装や顔付きで誰がメイドなのか歴然としているのだが、食べ物のチョイスでもここはハッキリとした差がでる。
国別コーナーが分かれ、世界の料理が楽しめる高級食べ放題店。
たとえ少しずつ食べても全てを制覇できない程の種類。
そんな中で白米とチキンとスパゲティーのヘビーローテーションをしているのがメイドだ。
間違っても芸術性の高いパエリアのような料理には手を出さない。
ところでアイアイもメイド側の選手なので基本的にやることは同じだ。
電子レンジとセーフティーボックスの違いは分からないが自分が食べたい物はわかるだろう。
エビと中華麺が乗っている。
単価の高いエビをチョイスしたアイアイを褒めたくなった。
しかし、ティムが無理やり乗せた野菜が皿の上に残っているぞ!?
アイアイは他のヤヤと違いエビを親の仇のように食いまくっている。
エビやカニなどのシーフードはフィリピンでは高級食材のカテゴリーとされ、日ごろ庶民の口に入ることはないのだ。
単価の高い物を食べるというセオリーに意識を向けないヤヤが多いが、唯一アイアイが私の中で褒められたレアな場面だ。
ウエズリースナイプス似の目はまさにハンターを彷彿させるものがあった。
そして、フィリピン人はド甘いケーキが大大好きだ。
別腹とばかり、スイーツコーナーを物色する。
こうやって「VIKINGS」のようなブッフェに行くと皿の上の様子でヒエラルキーのポジションが明らかになるのだ。
あまりじろじろ見ると失礼になるのでさりげなく観察すべし。
エビを心行くまで食べたアイアイ。
うちへ来て辛い思いの多い中、少しは上書き出来ただろうか?
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