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【某フィリピーナの声】人が見た目じゃなかったら、私はこんなに悩まない

投稿日:2018年11月29日 更新日:

去年の9月から通っているインドアサイクリングGYM(自転車漕ぎ)には中間層以上の女性たちが集う一種の社交場だ。

そのGYMのあるバニラッドタウンセンターから半径5キロ以内にはセブ屈指の高級住宅街マリアルイサやノースタウンをはじめパラダイスビレッジ等それなりのステイタスのあるフィリピン人が住む住宅地が分布する。

まあ、みなさん「おーすげー」と言いたくなる高級車で乗りつけてくるのだが、中にはポルシェで来る太ったおばさんもいるし、高そうなベンツやBMWもスタンダードで庶民の憧れのTOYOTA FORTUNERでさえボトムな感じだ。

フィリピン人として生きていくには申し分ないアッパークラスの経済的自由をと毎日贅沢な環境にハイカロリーは高級食を体にインストール。

妙な緊張感とは無縁の雄がな暮らしをしている。

そういった副交感神経万歳な生活ではお約束のタンボック(デブ)となるのは必至だ。

私がフィリピンへ来た頃の2007年当時に真っ先に感じたことの一つがこれ。

ちょい悪ボサツ
テレビに出ている芸能人がデブ過ぎ

セクシーな衣装と同時に肉付きの良い脂肪のドレスがゆさゆさ揺れている。

肉感的な世界が広がっていた。

当時まだ感覚が普通の日本人だった私は少なからずショックを受けた。

あれから10年。。。

セブの中間層以上の意識は変わり、日本と同じ位痩せてセクシーになりたい欲求がスタンダードになっている。

富裕層向けのGYMは大当り。

今では予約しないと希望の時間に入れない日が多い。

人間の欲は尽きない。

高級住宅街に住み、何不自由なく差別化に成功した小高い丘から高級車に乗って降りてくる生活。

「ちょっと日本へ行ってくる」と言って日本人である私よりも気軽に日本へお出かけ。

JRの新幹線乗り放題RAIL PASSを使いグリーン車に乗り大阪まで行ってたこやきを食べて帰ってくる時間的自由。

これ以上何を求めるのだ?

 

人が見た目じゃなかったら、私はこんなに悩まない

フィリピン人にとって「服装」とは、最大のアイデンティティであり、全てが表面的に判断される見た目がすべての世界では非常に重要だ。

服装で判断される軽い世界だ。

その服装をドレッシーに演出するには起き上がりこぶしのようなパッツンパッツン状態では台無しだ。

しかし自分を取り繕う世界が簡単に許されるということは逆に言えばそれを楽しむことへ繋がるということだ。

オカニかけて太ってオカニかけて痩せる罰当たりな無駄こそが最高の経済効果を生む。

みな美しくボディフィットを目指し、もともと文化として根付いているナルシストにブーストをかけることになるのだ。

そういった目線で見ると女性社会を観察する味わいもひとしおだ。

 

同じ会社に所属する4人の女性の話がまさにこの世界だ。

あたらしいひふ

「あたらしいひふ」に登場するのは、同じ会社に勤務する女性4人。

 受付・デザイン部・システム部と勤務する課は異なるものの、それぞれ全く違う系統の服を着る4人は、お互いの格好にこっそり疑問や憧れを抱いている。

 例えば、システム部で働くショートカットのメガネで、地味系の高橋は、いつも黒い服を着てオシャレに縁のない日々を送っている。しかしある朝、モードな服を颯爽と着こなし、背筋を伸ばして堂々と歩くデザイン部の渡辺とすれ違い、憧れを抱くようになる。

 そんな渡辺のことは、受付で働く鈴木も羨望の眼差しで見つめていた。

 彼女は昔から、無難な服ばかりを選び、今もなお、淡い色のセットアップニットトップスに肌色のストッキングというコンサバな格好をしているのだが、目立たないのが悩みで、何より、色々な服に挑戦したいけれど、誰かに笑われることを恐れていた。

 格好良く服を着こなす渡辺も実は、一重まぶたや張っている肩、ごつごつした脚をコンプレックスに思っている。そのため「せめて自分が素敵に見える服を」着ることを心がけているので、無難な服を着る受付の鈴木の気持ちが、内心さっぱり理解できないでいる。

 そんなある日、受付に、システム部でバイトをするギャルの田中がやって来る。

 ヘソ出しトップスに奇抜なネイル、派手な髪色をした田中のことを、鈴木はまたもやうらやましく思うのだが、田中は、周りから怪訝な目で見られようとも、特別な美人ではない自分は「かわいいで武装するしかない」と認識していた。そしてその武装は、自分自身の気持ちを強くしてくれるものでもあったのだ……!

 それゆえ、ギャルの田中は、同じシステム部で働く、黒い服を着た地味な高橋のことが気になってしょうがない。

「盛りもしないで 武装もしないで どうして平気でいられるの」

 そんな疑問を、ある日思わず高橋にぶつけてしまった田中だが、意外な返答に拍子抜けすると同時に、ある提案をするのだが――!?

参照元はこちら


Inferiority complex
インフェリオリティ コンプレックス

この英単語はつまり劣等感またはコンプレックスのことだが、人間を動かす最大の動機はこのinferiority complexなのだ。

劣等感のない人間なんていない。

どんな女優だって自分の顔のどこかに不満を抱いているらしい。

だから他人と比較して安心したい!

日本にいた頃に通っていたキックボクシングジムではトレーニングが終わったらシャワーを浴び更衣室で着替えるのだが、そこで男の戦い第二ラウンドが始まる。

更衣室で取っ組み合いになるのではなく、「コイツと俺どっちがいい体しっているのか!?」、つまり他人の目を意識した審美法則による闘いだ。

女性だけではなく、男性も同じだ。

所詮人間なんて比較しながら生きていく定め。

仏教でいうところの解脱とは他人の存在に一切揺れない排他的な心を言うのだが、それが人間としての本能の一部と言えばなかなか108ある煩悩の鎖がそれを許してくれないだろう。

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モトボサツ

2年のセブ島ジャングル生活を経てビサヤ語を習得。その後タガログ語も同時に習得し、最後は英語という逆ばりメソッド。現在生命保険、医療保険コンサルおよびビジネス通訳を兼ねる。元セブの大学にて3年間ストリート系日本語教師の経験あり。

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