フィリピンのコンビニやスーパーでよく見かけるNISSINという文字とロゴ。
遠い記憶が蘇ってくる。
あれはそうさのぉ、40年以上も前じゃった。
私がまだ小学生の頃、ちょっと高級感漂うパッケージに入ったNISSINのバターココナツ。
そいつをワクワクしながら食べながら、このNISSINの不思議なロゴが海馬の奥深くにしっかりと刻み込まれたに違いない。
そして、グルグル渦巻き状のロゴが万感の思いとともにその記憶を一気に蘇らせるのだ。
だから、てっきり日清製菓が合弁会社を作って東南アジア仕様のオリジナル菓子を製造販売しているのだと思っていた。
いまだにそう思いながらフィリピンという変な国で生活している日本人も多いのではないだろうか。
しかし!
このフィリピンでよく見るNISSINは勝手に日清製菓の名前とロゴをパクった別物だということが判明。
フィリピンでよく見るものはMonde Nissinという会社だ。
Wikipediaによると最初の解説から開き直りぶりが半端ない。
Not to be confused with the unaffiliated Japan-based company Nissin Foods, whose Philippine affiliate is Universal Robina.
フィリピンのユニバーサルロビナ社を参加に持つ会社で日本の日清食品とは一緒にしてもらっては困る?
パクった側なのに俺様こそがオリジナルとでも言わんばかりの言いぐさだが、この展開はイエスキリストが実は韓国人だったというコリアンマインドに近い気がしないでもない。
Monde Nissinのロゴをよく見ると微妙に違う。
本物のNissinロゴは水辺に雫が落ちたときにできる波紋状で、パチ物は時計と反対周りのグルグル渦状である。
日本の場合、もちろん法律で既存の会社の名前と誤認されるような微妙な名称や商号を使用してはならないという法律(会社法8条1項)があるが、そんなもんフィリピン人には通用しない。
日本だと完全に訴訟レベルだが、フィリピンでは他人の権利を気にする文化はなく、パクリが悪いとさえ思っていない可能性も高い。
日本のメーカーだと思いこんで食べると美味しいよ~というズレた正義感さえ漂う。
フィリピンあるあるなやったモン勝ち系パクリビジネスが横行する世界では全てが胡散臭く感じてしまう。
通称「ミチュビシ」と呼ばれるこの写真店も個人的には気になる存在。
SMシティのサイバーゾーンの中に堂々とオープンしている写真ショップなのだが、MITSUBISHIのロゴもスペリングもそのまんま三菱だ。
これダイジュブなのだろうか?
別に三菱じゃなくてもトヨタとかSONYとか日本の大企業を想定させる立派な名前を勝手に使うことでイメージアップを図るストラテジーは盗難アジアの代表選手と言われるフィリピンでは大アリだろう。
しかし、モトボサツ家はこの店の常連客であり、証明写真はこの店しか利用しない。
同じSMでも他のちょっと上品な店は融通のきかないパッケージ売りするので、たとえば親と子供が一緒に入った証明写真とかイレギュラーなものは断られるのだが、ここはオカニさえ払えば適当になんでもやってくれるお勧めの店だ。
日本を模倣するのはフィリピンに限ったことではなく、アジア全体の常識。
以前パナソニックと思ってラジオを買ったことがあるが、よく見るとペンソニックと書いてあった。
日本に追いつけ追い越せ。
フィリピンでバンバン走っている韓国車だが、とっくにデザインは日本ではなく欧州車へ。
かつて世界のトップを走っていた日本だが、もうパクられることさえなくなる時代が到来している。
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