ついにカワイイちゃんにタンバイの彼氏が出来てしまった。
クリスピン君3歳。
ややアグレッシブな我が娘に対しナヨっとしているクリスピン君。
そうやら中間層のバイヨットに属するようだ。
「典型的フィリピーノの名前ね」
「へぇ」
ティムはやたらフィリピン人の名前について評論する。
本名はティムではなくグローリー。
「グロリアは沢山いるけどグローリーは珍しいのよ!」
「そうなんですね(汗」
初対面の頃そう強調ぎみに説明された記憶がある。
つまり最先端でイケてると言いたいのだ。
グローリーをきちんと発音しようとするとLとRのコンビネーションで舌がつりそうになる。
少し肌の色が黒かったのでティム(黒)と呼ぶ事にした。
そんな感じで周りのフィリピン人の名前を勝手に変えるのもフィリピンを生きる術だ。
【古典的名前の弊害】
大学のクラスで重複する名前はジェサ、ジェネリン、エンジェル等。
出席を取るとき問題が生ずる。
ジェサと呼ぶと一斉に3人位手を挙げるのだ。
そこでまた名前を変える事になった。
ファーストネームもそうだが、ファミリーネームも日本に比べ種類が少ないように感じる。
フィリピンの場合文字が英語と同じA~Zのアルファベットなので完全同姓同名が発生しやすい。
そこで問題となるのがこれ。
NBIクリアランス(無犯罪証明)
パスポートの申請や就職する時などに添付しなければならない。
検挙率の低いフィリピンでも刑務所はいつも満床。
すこし派手で楽しい犯罪者ライフが送られている。
古典的名前の場合、犯罪者リストにヒットしてしまう可能性が高い。
先日、ティムの知り合いがパスポートを申請するためにNBIクリアランスを取りにいったら見事的中。
無実を晴らすためにまた余計に1~2カ月かかるのだ。
日本人も同じような目にあってしまう人がいる。
たとえば山田正男という名前の犯罪者がフィリピンのリストにあった場合、現地ではローマ字として記載されるのでYamada Masaoとなっている。
自分の名前が山田雅夫で字が全然違ってもフィリピン側からすると完全同姓同名扱い。
「お前犯罪者?」
となってしまうので怖い。
フィリピンでは是非犯罪者とかぶらないようなユニークな名前にしたほうが無難なようだ。
スポンサーリンク