日曜日のルール。
仕事がない日は時計をつけない。
ある頃から時計は防水機能のあるシンプルなカシオのGショックだけになった。
だからシャワー、トイレ、ジョギング、エッ〇の時でもほぼ24時間外さない。
時間の鎖で自分を縛るための辛いガジェットなのだ。
日曜日だけはフィリピン人と同じ速さで歩く。
以前は仕事のない日曜日でさえ群衆の中をイライラしながら早足でかきわけながら歩いていた。
ゆっくり歩くには勇気が必要だ。
心に諦めをもつ。
覚悟という言い方のほうがしっくりくるかもしれない。
やってみると五感の守備範囲が広がるのがわかる。
日頃路面をを中心に下を向いていた視線が空をみたりするようになる。
花鳥風月の実現。
空の色や雲の形や動き、そして風を感じるのだ。
そうだ。
座禅をはじめてやった時のおどろきがそうだった。
一切の動きを止める。
視線は半眼で1m先をボーっと見つめる。
鳥のさえずり、虫の声、風の音。
忙しい生活では気が付かない音が沢山あったことに気が付いた。
生きるスピードを落とすと見えてくる景気がある。
そして人生と重ね、深く大事なことに気が付くかもしれない。
アメリカの先住インディアンは速く移動すると魂の遅れを取り戻すために止まって休んだらしい。
景色との魂の調和が豊かな人生をもたらす。
自己の利益という風景しか見えていない現代社会では真の豊かな人生は訪れないだろう。
風景の中に新たにさまざまなものを発見する埋もれていた自分に気が付く魂の旅。
ぜひ日曜日は時計を外しゆっくり歩きゆっくり食べよう。
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