先週の土曜日、カワイイちゃんを連れて朝ジャリに行った。
その日はいつにも増してスタッフが多かった。
ていうか多すぎだろう。
赤とオレンジで埋め尽くされるカウンターの向こう側はフィリピン最強の人口密度かもしれない。
ジョリビー以外でも一般的に客よりスタッフの方が多い店はPhスタンダード。
「フィリピンってボーっと突っ立ってるだけのスタッフ多いですよね~」
社会経験のある日本人が必ず気になって指摘するポインドだ。
しかし、フィリピン人スタッフは専門職という意識が強い。
謎のプライド?
自分の事だけに集中する自己愛文化。
Wala akong pakialam.
私はカンケーナイというセンテンスはタガログ語を覚える人が初期に習うセンテンスだ。
これは、まさにフィリピン人のマインドを代表するものだと理解する。
ヘルパーを雇うとしたら3~4人必要。
犬の散歩の専門職、掃除洗濯の専門職、料理の専門職、子守の専門職。
シングルタスクな民族にワンオペはありえない。
こういった背景がジョリビーのように身動き取れないほどのスタッフを増産する所以なのだ。
日本では自分の業務の傍ら他のスタッフのアシストを行うなど連係プレイが常識として行われる国。
日本ではこの「ボーっとしている」という事が人としての禁止事項として幼少期からインストールされるシステムだ。
一方、フィリピンでは「ボーっとしている」という表現自体がフィリピンには無い気がする。
概念の無いところに言葉なし。
どちらかと言うとすぐ騙されるアホ(オトート)とかそう言ったもっと実践的な単語が多い。
ホウレンソウ(報告、連絡、相談)は日本だけなのだろうか?
昔日本に住んでいた頃、「上司殺すにはホウレンソウをやめるだけでいい」と誰かが言っていた。
このホウレンソウギャップはフィリピンの日系企業に赴任する方の悲哀だろう。
「なぜローカルスタッフは報連相のなかとね!?」
ホウレンソウを常識として働いて来た日本人としては、致命傷だ。
一方で、フィリピン人スタッフからするとなぜ自分の仕事の進捗や課題を上司に報告したり説明する必要があるのか分からない。
報告自体がまるで詰問されるいる側のようにネガティブなイメージを持っているようだ。
自分が無能で信頼に値しないからわざわざ上司はいちいち報告や連絡させているという感じに捉えるのだ。
もちろんホウレンソウが無い世界はどうなってしまうのか?
それはフィリピンを見ればわかる。
フィリピン人を仕事に介在させる前に、なぜホウレンソウが必要なのか、ローカルスタッフ向け集中オリエンテーションをしなければならないだろう。
しかし、フィリピンという日本とは真逆の無駄を愛する国民をいじる事自体、地球の生態系を
破壊している事と同じなのではないだろうかとたまに考える。
フィリピンと日本の板挟みになって頭おかしくなる事をさけつつ、このギャップをどうやって楽しむかが、フィリピンの上手い使い方と考える。
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