先日サイクロン号のオイル交換をするためにホンダディーラーへ行ってみた。
常夏でさらに劣悪な環境で乗り回すので早めのメンテが肝心だろう。
110CCスクーターのオイル交換なんてプロがやれば3分で済むはずだが、そうはフィリピン問屋が卸さない。
まずそこまでたどり着くためのシステムが無駄に複雑なのだ。
カウンターでオイル交換を希望していることを伝えるとバイク名を聞かれ、自動的にオイルの入ったボトルがポンと渡される。
「214ペソオンリー」
日本語にするとたった214ペソ。
このフィリピン特有のオンリーという余計な修飾語にイラだつ日本人は多いが、私も昔はその一人だった。
そして、おもむろに名前を聞かれる。
ここはスタバか?
ついつい自分の名前を言ったあとに、思い出した。
あ、これティム名義のバイクだった。
プリンターから打ち出された謎のペーパーにサインをさせられ、オカニを払おうとしたらこう言われた。
「キャッシャー」
オイル係の女性は口を尖らせ人差し指変わりに示した。
オカニが公共の物であるフィリピンではキャッシャーはオーナーの親類または特別に信頼されている者が取り仕切る特別区域だ。
キャッシャーまでわずか10mだが、距離の問題ではない。
フィリピンはレストランでは会計の時にウエイトレスを呼びつけるくせに、オイル交換では客への負荷が非常に高い。
まったくアンバランスな国だ。
キャッシャーまで行くとちょうど客が500ペソ札をどっさり置いて支払いをしていた。
おお、気前よく一括払いか?
その処理になんと30分近くも待たされてしまった。
たかが214ペソを払うのに30分かかるのだ。
そこで終わりではなく、またオイル受付までレシートを持っていかなければならない。
そこでようやく支払い済のスタンプが押された謎のペーパーが渡されオイル交換へのアプローチが進む。
なぜキャッシャーに支払い済スタンプを置き、そこで終わらせないのか非常に不可解だ。
作業場へは自分でオイルを持ち込まなければならない。
日本のオートバックスがいかに素晴らしいか分かる。
オイルと謎のぺーパーとサイクロンのキーを預け店内で待つことにした。
しかし一向に作業に取り掛かる気配がない。
ガラス越しに作業風景を覗いてみると、エンジンをバラして修理しているバイクに4人ほど群がっている。
ちなみに作業しているのは一人で後の3人は見物しているだけ。
せっかく来たので店内をじっくり散策した。
30分ほど経過しただろうか。
ふと外を見るとまだサイクロン号は1mmも動いていない。
もう今日は無理だろうな。。。
「長くなりそうだから明日戻ってくるよ」
作業エリアの受付の女性は無言でカギを渡してくれた。
もちろんその女性のせいではないので口が裂けてもアイムソーリーは絶対に言わないのだ。
フィリピンでのオイル交換は最初から3回位は通うつもりで気長に接するのがよい。
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