先日の夜の同窓会。
カナダ人の友人ジェフとオクタゴンで昔話に花を咲かせていると、偶然知り合いのフランス人がいかにもといった感じのフィリピーナを連れてやってきた。
ジェフの出身はカナダのケベック州で公用語はフランス語である。
フェチ系カナダ人とマニヤ系フランス人はお互いフランス語で会話を始めたのだが、面白いことに気が付いた。
英語を話す時とフランス語を話す時のジェスチャーや表情が同一人物とは思えないレベルで異なる。
フランス語バージョンは英語に比べ明らかに表情ともにオーバーアクション。
やはり言葉はその国の人の持つすべての特徴とコネクトすべきなのだろう。
もともと英語講師をしながらセブで生活していたが、台湾でも英語しばらくは英語講師を続け、現在輸入業のビジネスをスタートさせている。
ダコトトイアジアンガール大好きな若きパロパロ野郎はいつのまにか35歳のビジネスマンになっていた。
7年間に及ぶ台湾と上海生活を経て中国語も随分上達したようだ。
今回私は彼に重要な告白をした。
私にとって英語アイドルであり常に彼のイメージを求めながら英語を話していた。
私は彼との出会いがなかったら、セブ移住10年経った今でもカタカナ英語をぎこちなく話す日本人のままだったはずだ。
彼のモノマネがすべてのスタートとなった。
外国語の極意はモノマネ!
中学から大学まで私は英語を一生懸命勉強してしまった。
今では少し後悔している。
受験時代に「お前みたいに勉強したら東大に入れるはずだ。。。」と親父にバカにされたのが今でも忘れられない。
英単語帳をやみくもに覚えまくり、文法の道理を徹底して学んだから孤独に作る英作文は大得意。
23年前、新婚旅行でバハマとNYに行った時にふと気が付いた。
あれだけ勉強して英会話が全然出来ない自分ってアホみたい。。。
社会から適当に騙され続けてきたような気持ちになった。
しかし、そんなことも忘れ日本社会でとっぷりと過ごしたあと成り行きでセブへ流れる。
ビサヤ語という超マイナーな言葉に興味を持ち、誰からも教わることなく(まともに教えてくれる人がおらんかっただけ)見よう見まねで習得した経験は、その後の英会話習得へ多大な影響を与えることとなった。
・外国語を習得するときはまず音だけで音を覚えること。
・文法は後から勝手に頭の中で経験的に整理されるべき。
・日本語の和訳をみて瞬間英作文やっているうちはダメ。
・言葉は条件反射の一種であり、座学で身につくはずがない。
うちの4歳になるカワイイちゃんは英語を勉強していないが、すでに母親より全然上手い。
絶対的な観察力。
意味は分からずともマネする子供の習慣は言語習得には必須。
それを条件反射的にアプライする。
Put it back(片づけなさい)とティムから毎日怒られるカワイイちゃんだが、私が散らかしていると全く同じ顔をして
それまではサンプルにしたオリジナルをまるごとモノマネ
もまるで乗り移ったようにオリジナルと同じ顔で話す。
ちなみに単語スペリングは全くわからない状態のままだ。
私もビサヤ語修行時代にそれをとことんやった(ほかにやれることがなかっただけ)。
セブからタイへ何度か遊びに行ったときに確信を得たことがある。
タイには同じように読み書きはほぼ出来ないがタイ語を流暢に話せる日本人が居た。
タイ語の文字が難しいので覚える気にならないということもあるだろうが、外国語会話の習得に文法やスペリングへのこだわりはある種の害とさえ言える。
そもそも言葉はその国の人の考え方の象徴で文法は結果論のフォーミュラである。
だからその国の人の思考パターンに慣れ、そしてなりきるという意識がないままだと腕力だけで鉄棒の蹴上がりをするくらい作業となってしまう。
謎の言語ビサヤ語を俺流で身に着けた経験と確信を得た直後にジェフという英語ネイティブと出会った。
ジェフをサンプルとしてビサヤ語と同じやり方で英会話を速攻で習得できたのは事実だ。
まさに人生はタイミング次第。
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