フィリピン人嫁の実態

フィリピン嫁談義|奥様はフィリピーナvsモトボサツ(その1)

投稿日:2020年9月14日 更新日:

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まえがき

セブの知人から借りたフィリピン関係の本。

共感する部分、そして自分とは異なる価値観の部分が既にまえがきの段階からてんこ盛りだ。

 

この記事をご覧頂いている方は現在フィリピン人嫁がいる、これから予定している人、または過去そうであった人など様々だと思うが、本の筆者と自分のコントラストを楽しんで頂けたら幸いである。

 

>妻との会話は、いつも微妙に噛み合わないが、それはそれで時には心地よい。(3ページ)

結婚して20年経過した時に書いた著書ということだが、私の経験では文化の違いを楽しめるのはせいぜい最初の3年未満であり、その後は実務的にイライラしてしまうことが多い。

もし20年経過して違いをユルく楽しめるようになれれば幸いだと感じる。

文化の違いを楽しむためにはまず日本人側がその違いを最初から十分理解しまた覚悟する必要がある。

またはフィリピン人嫁がカトリック以外の厳格な家庭で育ち、酒も飲まず、不順異性交遊も経験せずクリスマスも祝わない禁欲的な人生を歩んできたというレアなケース。

ちなみに異文化の受け入れに関しては歳の差はほぼ関係がない。

 

>ナマものなんてとんでもなかったはずなのに、今では「私の趣味は居酒屋巡りね」。(3ページ)

うちのティムは北海道の温泉の情報を見ては行きたいとうわ言のように言っている。

初めて日本に連れて行った時は大浴場で人前で裸になるなんてとんでもないと物凄く嫌がっていたくせに、今ではこれから日本に旅行へ出かける知り合いのフィリピン人に温泉の入り方の講釈を垂れるくらいになってしまった。

また一人でセブの某店で寿司を食ったりしているのを私は知っている。

女房の方が良い物を食っているのは日本と同じか。。。

 

>結婚して数年間は本当に喧嘩が耐えなかった(4ページ)

これはうちもそうだった。

今でも多少の小競り合いはあるが大ゲンカはあまりない。

昔は喧嘩するたびにティムはスーツケースに荷物をまとめて出て行く。

そして翌日あたりどこからともなく戻ってくる。

頻繁に勃発する喧嘩のせいでスーツケースの稼働率が半端なく、旅行も行かないのにスーツケースを何度買い替えたか分からない位だ。

この本にも書いているように「好きだから」で結婚した日比カップルは多く国際結婚の離婚率のトップを飾る。

とくにフィリピン人男性と日本人女性のカップルの破局は著しく10組中7組を超えているようだ。

残りの3組がどれくらい幸せなのかどうかは不明。

 

ところで、この本には大事なところに赤文字で印が付いている。

そういう本はスペシャル感があって嫌いじゃない。

 

 

>フィリピン人と言うと一般にはラテンのノリといったイメージがあるが、彼女はいつも哀愁を漂わせておりしかも美人であった(21ページ)。

確かに8割方のフィリピーナのイメージはラテンというか声がやたらと大きな下町のノリが多いのだが、うちのティムを最初見た時に「ツン」と気取った冷たい感じがした。

私はどちらかと言うと女性に対しては受身なのでフィリピーナらしく大声でビールを注文するようなタイプの方が楽だった。

それがもう10年近く一緒に生活しているなんて時々不思議になる。

攻略法としてO型のメスライオンの母性をいかに擽るかを研究しながら生活している。

 

>元々英語の勉強に託けてフィリピンパブに通った(26ページ)

私の場合「元カノT」との付き合いがフィリピンの入口だったのだが、彼女とその仲間のフィリピン人が英語で会話しているのを1回も聞いたことがない。

洋画を観る時も英語より日本語吹き替え版の方が良いという。

一回だけ若い日本人の旦那のいるフィリピーナが英語で旦那と話をしているのを聞いた事があるが、キャツ等の会話は99%タガログ語で行われる。

私がフィリピン国内の言語は全部タガログ語で統一されていると勘違いしたのも無理はない。

しかし、中には英語が堪能なフィリピン人もいたのだろうか?

それともこちらが英語で話せば英語で返事が来たのだろうか?

 

>九九ができない(26ページ)

ここは本に赤字で印が付いている項目だ。

2×2= 4×8= 8×7=

著者の奥さん、自信なさげだと言いながらも全問正解している。

当時のジャパユキさんにしては珍しく大学を出ているらしい。

ティムの姉貴分にも大学を出ているフィリピーナが一人いたが、もし自分だったら例え大卒であってもフィリピンで月収2万円未満の給料で就職するより日本にジャパユキとして行く野心を選択している気がする。

つまり、本国では売春婦とか影口を叩かれても当時日本を目指すということはそれだけ意識が高いということだと考える。

 

>彼女にさんざん貢がされた挙句、最後に彼女が消えてしまうケースを多く見て来た(44ページ)

私がマニラのトンドに滞在していた時に紹介された元ジャパユキさんがいた。

彼女には旦那と小さな子供が2人がいたのだが、歌手として合計3回日本へ行きその時の写真のアルバムが居間に幾つか置いてあった。

カタコトの日本語で当時の事を語っていたがお客さんと濃厚接触しながら腰に手を回されたり酌をしている写真ばかり。

彼女に夢中になった日本人客もいたらしく、旦那はその写真の事が大嫌い。

しかし日本時代を語る彼女の表情は女性としての黄金期の金字塔を打ち立てたという思いが溢れていた。

またどうせ旦那がフィリピンにいるとは言っておらず、モノにしようとスケベな客達が随分と投資したに違いない。

 

>フィリピンに行くと早起きになる(54ページ)

これは私も初めてフィリピンに行った時にはそう感じたが、1時間の時差がある。

日本では4時半に起きる生活をしていたのでフィリピンでは現地時間の3時半に一旦目が覚めてしまうのだった。

そこからもう1時間寝直すという妙なサイクルが続いたのを覚えている。

明け方が近づくとニワトリが盛んに鳴き始める。

日本では養鶏場の近くに住むかよほどの田舎の農家じゃないと生のニワトリの声を聞くとはない。

あのサウンドが南国感を妙に醸し出すのは確かだ。

 

>「またお父さんが拾って来たみたい 」(57ページ)

私がセブのジャングルに住んでいた頃、家のママが貰って来たという小学生の女の子が一人いた。

ファミリーの中では明らかに違う顔を賢そうな顔をしている。

また日本語にも興味があって私に色んな事を質問してきた。

フィリピンは家族愛が深いとか言われるが、我が子を仔犬みたいにやり取りする様子を見ているとなんだか微妙な気持ちになってしまう。

 

 

>フィリピンには子供の扱いに慣れた人が多い(63ページ)

これは確かにそうだ。

その大きな理由の一つに大人の精神年齢が低いということが出来る。

しかしそれは一概にネガティブなことではなく、自分の気持ちに正直であるということなのだ。

日本人の場合、大人になると本音と建て前を使い分け過ぎて自分の本音を偽り続けるうちに正体不明な存在となってしまうが、フィリピン人の大人は自分を正直さらけ出す。

子供の扱いが上手いというか、子供と正面から接することが出来るという言い方の方が適当かもしれない。

うちのカワイイちゃんが2歳の頃に連れて歩くと一緒に写真を撮ってというフィリピン人たちが寄って来た。

小さい子供を見て「カワイイ~」と社交辞令ではなく正直に感じた事を口にしている姿が日本人や韓国人との違いだと感じた。

 

その2へ続く

 

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奥さまはフィリピーナ

 

 

 

 

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モトボサツ

2年のセブ島ジャングル生活を経てビサヤ語を習得。その後タガログ語も同時に習得し、最後は英語という逆ばりメソッド。現在生命保険、医療保険コンサルおよびビジネス通訳を兼ねる。元セブの大学にて3年間ストリート系日本語教師の経験あり。

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