昔日本に住んでいた頃、あるフィリピーナからこう言われた。
「私は日本国籍が欲しい。なぜならそのパスポートで色んな国に行けるから」
「まぁ、そうだよね」
当時の私は自分で選んだ訳でも無い日本人というノーチョイスな立場に有難味を感じる事も無く生活していた。
当然日本のパスポートのアドバンテージについても意識したことが無かった。
行こうと思えばどこでも行けるパスポートを持つ日本人は海外に全く興味が無く、行きたいけどい行けないパスポートを持つフィリピン人。
全く皮肉なバランスだ。
黄金の国ジパングに何とか辿り着いてみたが全然金の生る木など無かった。
思ってたより日本人オカニ無い。
後の祭り。。。
結局どこへ行っても自分次第なのだ。
2016年パスポートランキング
事前のビザ無しで入国できる国が多い程ランキングが上位となる。
パスポートインデックスというサイトによれば2016年の日本のパスポートランキングは21位。
アジアでは3番目だ。
1位 ドイツ 157か国
12位 韓国 155か国
14位 シンガポール 154カ国
21位 日本 153カ国
126位 フィリピン 61カ国
フィリピンは日本人がビザ無しで入国できる153カ国の中に入っている。
入国してから30日間はそのまま滞在できるが、それ以降も滞在する場合はツーリストビザ延長で更に29日追加滞在できる。
ビザ延長料金3030ペソオンリー。
語学学校や旅行代理店で代行する場合は手数料が追加になる。
合計59日間はツーリストとして滞在できるが、それを更に超えても2年間まで延長しまくって連続滞在できる。
ACR I-CARDの特典
入国後59日を超えると物好きな外国人としてACR I-CARDという外国人登録証の発行を受けなければならない。
2015年迄のデザイン
2016年デザイン
下は労働ビザの発給を受けている外国人用。違いは右下のWORKERという部分。
独身か既婚か離婚かカードに書かれるが、嘘でもいいのでバツイチ者は独身と言った方が良い。
なぜなら前妻の誕生日とか名前や離婚原因まで聞かれてしまう。
キャツ等、まったくお角違いな質問が大好きだ。
期限が切れてもそのまま古い使っているケースが多いので分かり易く色を変えたらしい。
有効期限1年。
ACR I-CARDは2回目のビザ延長の時に同時に申請するが、これを義務と捉えるか権利と捉えるか滞在目的に依る。
1)銀行口座開設(ただし小切手口座は審査が厳しい)
2)ファンド等への投資
3)携帯等の月極プラン
4)ゴルフやホテルのローカル割引
ちなみに2年前このカードの提示で某Sグリラで宿泊半額のサービスを受けることができた。
現在も可能かどうか要確認。
手続きはやっぱマニラやね
どこでもIDを提示させられるフィリピンでは政府発行のIDは何かと都合が良い。
しかしセブでこれをゲットするのは超難儀である。
セブはフィリピン第二の都市だが主な決済機能は全部マニラ。
何でもマニラからセブへの郵送が超鈍行。
ACR I-CARDのようにセブで手続きしたものをマニラに送って決済を受け、さらにマニラからまたセブへ戻すとなると順調で1月かかる。
先日ある日本人の方がACR I-CARDを申請する予定だという事だったので、いっその事マニラをお勧めした。
丁度1回目の延長をする直前の状態だったので1回目の更新をマクタンのイミグレで行い、それから直ぐマニラに行って2回目の延長とACR I-CARDの申請をマニラのイミグレで行う。
セブだとカードを手にするまで最短で1カ月待たされるが、マニラだと即日手に入る。
時は金也。
セブから飛行機に乗ってマニラまで遠足に行くと思えば一石二鳥。
ついでにLAカフェで異業種交流会でもやってくればセブでぼーっと待つより100倍マシだろう。
ちなみにACR I-CARD狙いだけだったら入国した翌日直ぐマニラで1回目の延長をし、翌日2回目の延長とカード申請を同時に行えば2日で全て完了するが、そんな虫の良いことができるのだろうか?
今後の調査に乞うご期待。
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