さて、
その店の名は”ラーメン道場”。
ロビンソン サイバーゲートの中にある。
ここはセブで最も高級な病院として有名なChong Hua Hospitalと隣接する。
ちなみにカワイイちゃんはChong Hua 生まれ。
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患者の家族や病院関係者で埋め尽くされる為、二次感染率の高い場所だと知り合いのドクターが言っていた。。。
良い感じに冷えた店内。
ジョリビーより少ないシンプルメニュー。
たかがラーメンだという身の丈を知ったビジネスレイアウトに潔さを感じる。
味に関係なく全品150ペソ。
いいと思う。
客はたかがラーメン屋で高度に悩みたくないだろう。
六種類のフレーバー。
その日の気分を占うには十分な選択肢だ。
店内はだだっ広く100㎡を少し超える感じか。
カウンターとテーブル席。
チノイな男性客が2名カウンター席に座って居た。
年の頃はそうさのぉ45前後か。
正にカウンターの似合う歳だ。
箸ください
Chop sticks palihug
チョップ スティックス パリホッグ
自ら箸を所望するフィリピン人を始めてみたかもしれない。
クククッ、普通逆だろう。
二人とも麺に行く前にまずスープを楽しんでいた。
普通はいきなり麺に食らいついて行く。
オメエさん方、ただのネズミじゃねぇな?
ひょっとして伝説のセブラーメン研究会のメンバーか?
ラーメン通は一発目にすするスープの風味に賭けるものだ。
そろそろ日本のやり方がわかってるフィリピン人が出て来た証拠か?
面白くなってきた。
上質なポロシャツを来て150ペソのラーメンたしなむ上客2名。
一般的にフィリピン人はカウンターを嫌う。
特に日本食をカッコつけて食うデブなピノイは特にそんな傾向にある。
テーブルの方が贅沢な気になるらしい。。。
奥のテーブルのフィリピン人グループ。
人生の余裕が匂い立っていた。
一緒にいったIさんは醤油、私は豚骨を注文。
我々は周りを観察しやすいようテーブルに座った。
注文して僅か3分。
スタッフがラーメン持ってこっちへ歩いてくる。
まさか!?
別のテーブルの注文を間違っているのは?
フィリピンでは注文会計間違いは超スタンダード。
しかしそれは紛れもなくIさん注文の醤油だった。
恐らくセブ最速。
ジョリビーでさえ10分以上待たされる国で奇跡が起った!
I崎さんのしょうゆラーメン。
Iさんはコーラも注文した。
ラーメンとコーラが楽しめるようになるとライフスタイルがフィリピン化してきた証拠だ。
私の注文した豚骨。
レンゲをズコっと突っ込んだまま運んでくるのがいかにもフィリピンらしい(笑
セブで細かい事はどうでもいいだろう。
やり始めてすぐIさんが言った。
「ん?これいいですよ!この値段でこれはアリですね」
「ジャスコとかのフードコードで普通に出せる味ですね。」
B級グルメ評論家2名がこの150ペソに太鼓判を押した瞬間だ。
トレーへのこだわり。
フィリピンではトレーは不浄なものとして扱われ、食べ物を運び終わると外して隣の席にポンと置く。
しかし日本人にとってトレーは非常に大切なアイテムだ。
それは単に食事を運ぶ手段だけではなくプライバシーを示す大切な役割を担う。
一種の区分所有権の主張。
108ある煩悩の一つ”所有欲”を擽ってくれる。
ラーメン道場のロゴが入った木製のトレーを使って食べさせる。
フィリピンという異食文化への挑戦だ。
テーブル席のグループ客はトレーを使っていなかった。
一方、カウンター席の上客2名はきっちりトレーを使って食べていた。
食い方が綺麗だ。
本当にフィリピン人なのか?
食べ方さえ一種の正義に思えてしまう。
二人ともコークゼロをチョイス。しかも右は2本!
食い方で分かる客のランク。
ひょっとしてコークゼロとラーメンは合うのかもしれない。
こんどやってみようかな。
ちなみに次回は味噌やってみようと思う。
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