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日本語が盛んなダバオ市
7月3日(日)は日本語能力検定試験の日。
受験者数は年々うなぎ登り。
さぞかしこれを運営している国際交流基金はウハウハだろう。
フィリピンの会場は現在のところマニラ、セブ、ダバオの三カ所だが、そのうち会場がどんどん増えていくのだろう。
セブの受験者数は約360人だがダバオはなんと倍の600人!!
都市の規模からすれば逆になっていないとおかしいのだが、なぜダバオはこんなに受検者が多いのか?
それは「MKD」と呼ばれるミンダナオ国際大学の存在が大きい。
ミンダナオ国際大学という日本人が設立した大学には日本語学科という特殊なコースがあり、日本語が話せる卒業生を増産している。
ダバオは昔は2万人規模の日本人村があった場所で今でも何かと日本と縁があるようだ。
セブ会場では毎回サンカルロス大学で行われている。
前回は試験監督、今回は事務局スタッフとして参加させてもらった。
日本人とフィリピン人がペアで試験監督をすることになっている。
日本人は集合時間の30分前にはピタッと全員揃うが、フィリピン人はちゃんと遅刻してくるのが安定的で面白い。
試験はN1~N5までランクが分かれている。
最も初級のN5でも設問が日本語で問われるのでそれなりに勉強しないとパスできない。
- 文字、語彙
- 文法、読解
- リスニング
フィリピン人受験者にとって一番難しいのは読解だ。
理由は漢字!!
問われている内容も聴解より読解の方が難しい。
セブの日系企業で日本語能力検定試験の結果で手当てが出るところも多い。
たとえばN3通ると基本給に8000ペソ上乗せされるといった感じ。
ここまで魅力的だと毎回カンニング等で失格になる人も出るのだ。
私も大学で日本語を教えていた頃、試験中にさんざんカンニングをやられた。
間違っている箇所が結構同じだったりするとピンと来てしまう。
フィリピンにとってカンニングは不名誉な文化だ。
日本語能力検定試験は7月と12月に行われる。
ちなみにマニラは3000人以上が受験するらしい。
さすが桁が違う。
毎年増える受験者数。
これは技能実習生の増加と比例している。
時代の変化。
かつてフィリピンは「ジャパユキさん」と呼ばれるエンターテイナーを日本へどんどん送っていたが、今では技能実習生を送り出している。
働き先は倉庫やクリーニング工場、大工補助など単純労働。
日本を習得させる理由がほぼ見えない。
そして技能実習したスキルをフィリピンの発展に寄与しておらず、帰国したら全く関係ないコールセンター等で働いているのだ。
悲しい現実として純粋に日本語を学びたいというフィリピン人はほぼいない。
殆どが日本語が話せることでオカニ(お金)にあやかれるという動機だ。
まあ、日本人が英語をやる理由もほぼ同じだが。。。
これから日本では技能実習の幅が広がり、そのうち日本のコンビニでフィリピン人が働くようになるのだろう。
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