俺に翼が生えた日
ボサツブログ読者の方がセブ島に留学生として滞在中。
学校が休みの土曜日の朝、うちの近所にある某韓国系カフェで会うことになった。
その日は朝からジョギングした後でなかなか汗がひかないまま約束の時間が迫っていた。
おっと、時間まであと13分しかない!
徒歩わずか7分の道のりだが、このまま歩くとかなり悲惨だ。
汗で濡れたシャツのままエアコンの効いたカフェへで急冷すると絶対に風邪引くのは必至。
こうなったらアレの封印を解くしかないな。
Honda Beat(ホンダ ビート)「サイクロン号!」
アミーゴ号(スズキの軽バン)亡きあと、徒歩及びジプニーやタクシで移動していたが、遂に禁断のバイクを買うことにした。
周りから「バイクは危ないから絶対に止めろ」と言われていたが、背に腹は変えられぬ。
しかし、買ったは良いが、すぐに乗れないのがフィリピンの掟。
車両登録が完了するまでなんと3カ月もかかるのだ。
車両がうちに配達されてから本当に3ヶ月もガレージでオブジェ状態。
まさにフィリピンあるあるな罰ゲーム。
ところで、なんでそんなに遅いのか!?
・警察へ車両と持ち主の情報を登録する
・LTO(陸運局)へ登録する
かつて日本で駆逐された駄目大企業のように責任者の権威を自己満足させるための通過儀礼が多い。
しかも認可を出す責任者とやらが頻繁に海外バケーションへ出かけ進捗スピードは亀以下。
しかし、登録証がないまま下手に乗り回しCITOM(交通警官)の検問で下手にひっかかると厄介だ。
欲求不満を紛らすためビレッジ内を何度も走り回ったが所詮はお茶濁しに過ぎない。
約束の時間が迫る中、「土曜日ならいいか」と自分の中で強引に折り合いをつけた。
その瞬間「汚れた英雄」のローズマリーバトラーの歌声が脳内再生された。
書棚の上に埃をかぶっていた白いヘルメットを手に取った。
ゲートにいるガードマンに一瞬眉挨拶をかわし、右手のアクセルに力を込めた。
いつもと景色が違って見える。
圧倒的開放感。
ホンダがロゴマークを翼に選んだ理由を全身で感じる。
もたもたしているジプニーやトライシクルをグイグイ交わしハングオン。
元レーサーのDNAが蘇る。
たった30秒のエクスタシーだったが、エキサイティングな週末だった。
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Beat スペックデータ
カタログスペックでは108㏄のエンジンで8.68馬力。
日本の原付50ccのパワーが7.2馬力なので若干パワフルに感じる。
Specification | Honda Beat Scooter |
Engine | 4 stroke, Air Cooled, SI, Single Cylinder Engine |
Displacement | 108cc |
Bore x Stroke | 50mm x 55.1mm |
Compression Ratio | 9.5:1 |
Valve System | 2 Valve |
Maximum Power | 8.68PS (6.38KW) @ 7500RPM (FI Version)8.28PS (6.09KW) @ 8000RPM (Carburetor Version) |
Maximum Torque | 9.01NM @ 6500RPM (FI Version)8.27NM @ 6000RPM (Carburetor Version) |
最高速は100km/h弱らしいがセブの悪路で最高速チャレンジは怖くてとてもできない。
追々インプレッション記事を書いて行きたいと思う。
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