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【回帰】あの思い出のサンボアンへ出発

投稿日:2017年8月29日 更新日:

セブの人生の半分以上を共に過ごしたアミーゴ号では暇さえあればセブ島中を走り回った。

更に隣のネグロス島へフェリーで渡り、南のドマゲティから北のバコロドまで縦断した。

そして、言えることはセブ島は南の方が面白い。

アミーゴは今年に入り遂にエンジンブロー。

静かに退役した。

そして我が家にアミーガ号がやって来た。

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アミーガはティムとカワイイちゃん専用車という事もあり、殆ど遠出をしたことがなく、エンジン回転数も4500回転以上回した記憶がない。

ナショナルヒーローズデーの三連休、ようやくぎっくり腰も治ったことでティムからサンボアンという地名が飛び出した。

ダイビングのメッカとして有名なモアルボアルからセブ最南端の街としておなじみのサンタンダーへ向かう途中の単なる通過地点。

つまり辺鄙な場所だ。

しかし、サンボアンは私にとって特別な場所でもある。

そこはまるで宝石箱を海の中にぶちまけたような超絶な海の中だった。

10年前セブへ来た頃、ジャングルの民達に連れて行かれたタリサイ付近のローカルのビーチの汚さに閉口していた。

「ここは本当にセブなのか?」

黒い砂のビーチ。

その辺に漂うオペットボトル。。。

海辺をうろつく痩せた野良犬。

「汚い!」

現実を知ってしまった瞬間だった。

そんな折、知合いのフィリピン人がドイツ人から買い取ったリゾートハウスへ招待してくれた。

訳も分からず4時間も車に乗せられたどり着いたのがサンボアンだった。

家の前に小舟が繋いである。

ボートを漕いでくれたフィリピン人からラローム(深い)、マバオ(浅い)というビサヤ語を教えてもらった。

岸からずっと続く遠浅の海。

水深が分からない程に透き通った海。

まるで作られたアクアリウムのようだった。

近くを泳ぎ去るウミガメやウミヘビ。

ボートマンから飛び込めと言われたが、流石に恐れ多く躊躇してしまった。

そこは私の記憶の中にある最高の景色となった。

とって置きのあの幻想的世界はまだあるのだろうか?

押し寄せる観光客。

急速な海洋破壊。

まるで学生時代の美少女が同窓会で太ったオバサンになっていた様な衝撃を味わいたくないだろう。

万感の想いを抱き出発した。

つづく。

 

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モトボサツ

2年のセブ島ジャングル生活を経てビサヤ語を習得。その後タガログ語も同時に習得し、最後は英語という逆ばりメソッド。現在生命保険、医療保険コンサルおよびビジネス通訳を兼ねる。元セブの大学にて3年間ストリート系日本語教師の経験あり。

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