カルチャーショック

【阿保】フィリピンの銀行を信用するな OFF LINEからの四面楚歌

投稿日:2017年9月12日 更新日:

フィリピンは小切手社会。

日本で小切手といえば企業の高額支払いを銀行の担当者へ預けたり企業間の取引でしか使わないが、フィリピンは一般個人も小切手口座をもち、頻繁にそれで支払うのが一般的だ。

従ってこちらは支払いを小切手で受け取ることも多いのだが、小切手にはメリットとデメリットがある。

まずメリットは安全性。

取引先で支払いをうけた際、現金で貰うと途端に危ない。

それを小切手の発行された銀行へ持っていき、IDを見せ現金化するのだがそれまでは略奪されるリスクはない。

なりすました偽のIDまで用意されていたら別だが。。。

次にデメリット。

小切手貰うとその後の処理が超面倒くさいということだ。

とくにセブの銀行はまるでひと昔前の市民病院の待合並みに混んでおり、1時間以上待つこともざらだ。

その日は比較的銀行が空いており、20分程で現金化することが出来た。

それから自分の口座のある銀行2か所へ行ってデポジットするのだが、窓口は瞬間的に分かるレベルで1時間以上待ち確定。

デポジット機能のあるATMはいつもOFF LINE(利用停止中)。。。

もう一つの銀行へまとめてデポジットし後日振り分けようと思い行ってみるとそこはさらに2時間待ち確定並みに激混み。。。

「メンドクサイからなんとか今日やっつけたい」

面倒くさがり屋の性格が裏目に出る瞬間。

徒歩圏内の支店をくまなく探したがデポジットが出来るはずのATMもすべてOFF LINEで待客の待ち状況もほぼ同じ状態。

銀行の受難は氷山の一角。

この四方八方行き止まりのどうしようもない四面楚歌はフィリピンの常。

支払いを受ける際、日本だと銀行振り込みで瞬間解決の場面が、ここまでの受難に見舞われるシステム壊滅国家フィリピン。

あ、また日本なら○○と言ってしまいストレス計が一瞬レッドゾーンへ入ってしまった!

インフラの整備が撃滅的に遅れていると言われるが、私はソフト面(客のニーズやマインド)に起因していると感じて止まない。

銀行の待合では私以外のフィリピン人客はまるで修行僧のように慌てず黙って携帯を眺めながら平和に時間を過す。

黙ってじっと待つのが日本人には耐えられない場面だが、子供の頃から無駄に待つのに慣れている人々にはこのKilling timeが苦痛ではないようだ。

イライラしている自分に気が付いた。

今日はもう止めよう。

そして、現金は家に持って帰ってスーツケースに鍵をかけて数日保管し、朝の空いている時間に突撃しデポジットすればいい。

自分の中でそう折り合いをつけた。。。

なんでも諦めが肝心なフィリピン。

怒っても憤っても良い事一つもないのだ。

そう思って自己満足的にスッキリした瞬間、先ほど現金化した銀行から電話がかかって来た。

実に嫌な予感だ。

私にとってメリット感ゼロ。

断腸の思いで電話に出てみた。

「先ほど1000ペソ札100枚渡したけどちゃんと合ってましたか?」

フフフ、きっと現金の残高が足りないのだ。

アホが極まっている!

恥を恥と認識しないこの図太さは正にザフィリピン。

もし逆に少なく渡していたら、フィリピンの性質上絶対電話をかけてくるわけがない。

窓口の後ろにあるマシーンでダダダダとカウンターがちゃんと表示していたが、私は全くそんなもん信用していないので二度も数えてやった。

100%大丈夫なはずだが、念のため私の分が足りないと困るので人目に付かないところへ行き数えてみた。

やはりちゃんとあった。

ダメ元で5枚足りないって言ってみようかな。。。笑

諦めモード加速中。

さて今日は何を諦めようかな(汗

 

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モトボサツ

2年のセブ島ジャングル生活を経てビサヤ語を習得。その後タガログ語も同時に習得し、最後は英語という逆ばりメソッド。現在生命保険、医療保険コンサルおよびビジネス通訳を兼ねる。元セブの大学にて3年間ストリート系日本語教師の経験あり。

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