カルチャーショック

【謎解】日本人がフィリピン人を理解できない本当の理由は〇〇の違いにあった

投稿日:2017年10月27日 更新日:

一体誰の話をしているのかワカラン

うちのティムもそうだが、フィリピン人との会話は一般的に会話の主語やテーマがはっきりしないことが多い。

「それって誰の話?」

フィリピン英語あるあるでお馴染みといえば”HEとSHEがころころ入れ替わる現象”。

英語が苦手とされる日本人はHEとSHEを間違うことは少ない。

ではなぜフィリピン人はHEとSHEが苦手なのか?

それはフィリピン語の特性に起因する。

タガログ語もビサヤ語も男性と女性の区別がなく第三者はすべてSha(シャ)で表現されるのだ。

だから英語を話す時も男性と女性の峻別が曖昧になる。

HEの話をしているはずなのに、She is ・・・となるので、最近は、極力推測しながら聞くようにしているのだが、まあイラっとしないと言えば嘘になる。

HeとShe問題はこちらの努力で少しは歩み寄りもできそうだが、会話の主語やテーマが自体が分からないのは如何ともしがたい。。。

言葉の壁は思考の壁

”言葉の壁”という言い方は日本人と外国人のコミュニケーション障害の要因としてよく用いられるものだが、「言葉の壁」は「思考の壁」と読み替えることができ、この差が激しいと「こいつら一体何を考えているのか?」と不信感を募らせる原因となるのだ。

私の考える「言葉の違い」は「思考の違い」という理屈を軽く説明してみたい。

下記に日本語と英語とフィリピン語の基本構文を並べてみる。

日本語      SOV
英語     SVO
フィリピン語 VSO

Sは主語、Oは目的語、Vは動詞。

日本人が英語に馴染めない理由として文法上の差異があげられるが、技巧的な側面ばかりがクローズアップされるが、実はもっと根深いものが潜んでいる。

日本人は英語を話す上で動詞を最後に持ってくる日本語の癖が抜けず一体何が言いたいのか意味不明な英語となりがちだ。

しかし、日本語が動詞を最後に持ってくるのには理由がある。

結論である動詞を言わずとも相手に察しても貰えるように目的語の部分を濃くする。

つまり常に相手の心情を伺いながらの会話となる。

日本人の重んずる”阿吽”や”空気を読む”など農耕民族としての距離感に起因するのだ。

たんなる語順の入れ替えといったテクニカルな問題ではなく、文法はその国の人間の性質を表すもの。

つまり日本人マインドは動詞を最後に持ってくるところに象徴されるのだ。

 

日本語の対極にあるフィリピン語

フィリピン語の基本構文はVSO。

タガログ語で「私はJolibeeに行きます」というセンテンスはこんな感じになる。

Poponta ako sa Jolibee.

行くよ 私 ジョビリーへ

つまりフィリピン人の頭の中は常にこうなっている。

日本語SOV、フィリピン語VSO。

日本とフィリピンは人間の特性を左右する動詞の位置が真逆である。

つまり思考が全く異なる民族同士である。。。

動詞が先に来るということは相手より自分の都合が優先されることになる。

だから「あいつら何考えてるのか?」とお互いになり易いのだ。

人生の優先順位の差異が異なるのは感覚的な事ではなく、言語の構造からもこうやって立証される。

まず日本人とフィリピン人は言語の構造上分かり合えない性質の民族同士であるという前提が必要であり、それがあれば相手への妙な不信感は薄れるのかもしれない。

 

このことに関連して、日本人が留学しても英語が話せない本当の理由というテーマで寄稿しましたのでぜひ下記のリンクからご覧ください!

セブへ来た頃の自分を振り返りながら書きました。

↓↓↓

考え方の違いを知らないとどんなに単語を覚えても英語は話せない”狼羊論”

 

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モトボサツ

2年のセブ島ジャングル生活を経てビサヤ語を習得。その後タガログ語も同時に習得し、最後は英語という逆ばりメソッド。現在生命保険、医療保険コンサルおよびビジネス通訳を兼ねる。元セブの大学にて3年間ストリート系日本語教師の経験あり。

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