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【インスタ映え】2015年世界遺産登録「トーマスグラバーは若干25歳でこの邸宅の主になった」

投稿日:2018年6月2日 更新日:

日本へ戻ってやたらと聞くのがインスタ映えという表現。

しかし、フィリピン人と違って自分自身を堂々と晒すことはなく、被写体はあくまでスイーツとか風景が中心だ。

愛と天使の街長崎はまさにインスタ映えする場所だ。

中でも長崎の一等地南山手の丘から港を見下ろすグラバー邸はその筆頭といえよう。

東京とは比較にならないほど時の流れがまったりゆるゆるな日本列島西の果て長崎。

街全体がまるでチャンポンカステラ博物館のようだ。

159年前に日本へやってきたトーマスグラバーは若干21歳。

日本の大学生と同じ歳だ。

香港を拠点にするジャージン・マセソン商会貿から派遣されたのがきっかけだった。

『住宅や建物は、それぞれの目的に応じて、完璧に整頓されていた。家の中には埃など一つもなく清潔で、住民が食に困っている様子もない。町はどこまでも秩序だっていて、乞食の姿はなかった。』

日本には愛想の良い綺麗な娘がたくさんいる』と以前から評判で、港町まで行くとそんな娘たちを見ることができて、大変魅了された。

ふふふ、異国のおなごがどんな感じなのか肉食系の健全な男なら気になるのは万国共通。

その結果ツルという旅館の仲居をしていた日本人女性と生涯を共にすることになる。

最後まで添い遂げたのは偉い!

グラバー邸は読んで字のごとくグラバーという人が住んでいた邸宅で、幕末の日本で武器商人として活躍した商人。

坂本龍馬のドラマや映画では必ず登場してくる。

坂本龍馬や後藤象二郎などをはじめ、多くの志士たちと交流を持ち裏で支えていたとされ、数々の大河ドラマでも描かれる幕末史の超重要人物です。
写真は、グラバー園内のグラバー邸の側に立つ、「トーマス・ブレーク・グラバー之像」。事業に成功した後も日本を愛し続け、日本で家族を作り日本でその生涯を終えた男の勇姿を象った見事な銅像です。引用元

 

さて、今回はこの鉄板のインスタ映え聖地グラバー邸へ、ティムとカワイイチャンを案内することにした。

私は若いころから新しい彼女ができるたびにとりあえずここを案内していたので、そのたびにインプルーブし、このあたりは下手なガイドよりも詳しい。

宿から徒歩圏内だったが、わざわざイベント的に路面電車に乗り、グラバー庭下の電停で降りた。

入口にある大浦天主堂。

長崎には歴史的にカソリック教徒が多いのだが、だからと言って平気で遅刻してきたり、借りたオカニを返さないということはない。

やはりあれはフィリピン特有の現象なのだろうか。

グラバー邸に行くのに、ベルトコンベアに乗る。

左側に長崎の街が見えてきた。

平地が少ないため、山の斜面に家が立ち並ぶ。

やはり、ここは閉店少し前の日暮れどきが絵になる。

フィリピンから戻ったばかりの私がこの景色を見て異国情緒漂うと思うのも変だが。。。

観光客から餌を貰い過ぎ、まるでJollibeeにいるフィリピン人のように丸々と太った鯉が池の中から盛んに口を開けていた。

長崎の港を見下ろす小高い丘から巨大客船が見える。

これは三菱の歴史の残るほどの大赤字巨大客船という噂。

ティムは歴史に思いをはせるロマンチックなことは一切しない現実主義者だ。

自撮り祭り。

グラバー庭だろうが天主堂だろうが、主体である自分を美しくフェイスブック映えさせるための脇役だ。

花より団子なフィリピン人にはグラバー邸よりも牛衛門とかで食い放題のほうが実用的かもしれない。

 

日本の歴史が動いた動乱の時代の長崎。

ここの主だったグラバーがここに住んだのは25歳の頃。

スコットランド出身の商人で最盛期は武器商人として幕末の日本で活躍した。

勝てば官軍という言葉の裏返しは負けたら打ち首。

そんなスリリングな綱渡りの末得た日本という最果ての国での成功。

彼も親の葬式にはきっと出ていないのだろう。

日本で商業鉄道が開始されるよりも前に蒸気機関車の試走を行い、長崎に西洋式ドックを建設し造船の街としての礎を築くなど日本の近代化に大きな役割を果たした。

維新後も日本に留まり、高島炭鉱の経営を行った。

グラバー商会を計画倒産させ、三菱とかかわり、造船、採炭、製茶貿易業を通して、日本の近代化に貢献。

キリン黄色い泡の出る液体の育ての親。

スコットランドという辺境の地から日本というもっと辺境の地へ運命に誘われたグラバー。

異国でパタイ(人間の最後に訪れる儀式)ぬという選択肢のある私にとって、非常に気になる人物である。

フィリピンとは比べられないほどマイルドな空気感に、不覚にも終活をかねてこの街に戻りたいと思ってしまったのは事実。

そういえば、長崎しか知らなかった少年時代はこの狭い世界が地球の全てで、自分なりにもがき苦しみながら限界付近で生きていた。

今は昔。

穏やかすぎる長崎の港を眺めながら万感の思いにひたるモトボサツ49歳。
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モトボサツ

2年のセブ島ジャングル生活を経てビサヤ語を習得。その後タガログ語も同時に習得し、最後は英語という逆ばりメソッド。現在生命保険、医療保険コンサルおよびビジネス通訳を兼ねる。元セブの大学にて3年間ストリート系日本語教師の経験あり。

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