感慨深い十日間の旅も終わり、フィリピンへ帰国する日がやってきた。
なんと名残惜しいかな。
長崎から始まり、かわいいチャンと一緒に浸かった風呂や私の青春時代をたどる懐古ツアーなど、貴重な一生の思い出を蓄積した。
フェイスブックやインスタグラムへの投稿に余念のないティムとは対照的にひとりセンチメンタル。
最終日は日本人らしく早めに成田空港へ到着した。
さてチェックイン。
整然とした日本の誇る国際空港。
第二ターミナル3階を見渡すとセブパシフィックの黄色い看板が一番端にちらっと見えた。
歩き始めてすぐ視界に入ったのはチェックイン待ちの行列。
「ひょっとして、これってセブパシのチェックイン待ち?」
成田なのに既にフィリピンが始まっている!?
早めに来て良かった~
成田とはいえ、セブと名の付くところはやはり要注意だ。
一見して分かるオーバーロードな荷物満載のフィリピン人客達がカウンターで時間をひっぱる。
旅行というより引越だ。
荷物の重量制限でひっかかり、荷物をカウンター前でひっくり返し、手荷物へ移動したり、こんなことをしていると行列ができるのは必至。
ほかの航空会社のカウンターとは明らかに様子が異なる。
日本でもフィリピンがかかわると一気に行列ができるメカニズムは分かりやすい。
そして、黄色い服を着たカウンターの女の不愛想さがまたフィリピンへのイニシエーションを物語る。
すでに日本であって日本でない成田のセブパシカウンターエリア。
荷物のシンプルな我々は一瞬でチェックインを終え、搭乗券を手に入国管理局をすんなりパス。
フィリピンのように無駄にネチネチやられることはない。
出発ゲートまで行く道中まず目に入ったのは白い恋人。
セブ土産「黒い恋人」をいつかローンチするのが私の夢だ。
飛行機に乗る前に腹ごしらえ。
ノーチョイスで吉野家へ入った。
最後での最後の食事を飾るのは牛丼。
セブにもあるがあれは似て非なるものだ。
向かい側のガイジンカップル。
カツカレーを箸だけで食べきろうとしていたのが真面目というか滑稽。
ほぼ時間通りに機内へ。
機内のコマーシャルが目に入る。
「うわっ!」
濃ゆい典型的フィリピン女性の顔を見た瞬間、私はフィリピンモードへマインドセットされた。
飛行機の中で熟睡できない体質なので、観念してブログの下書きでもしようか。
ドン・キホーテ製の19800円PCをペラっと広げた。
画面に没頭している間に気が付けばマクタン島の赤いトタン屋根が見えた。
さて、そろそろセブサバイバル生活のリスタートだ。
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