セブの国際空港の第二ターミナルの竣工とオープンは予定通り大幅遅延し人々を安心させた。
現状を確認せず適当に今年の6月1日にオープン!と公言したもののやっぱり無理で結果的に7月1日オープンとなった。
何でも遅延するのが当たり前過ぎるフィリピン。
フィリピンには何も期待しないレベルまで到達しているのだが、一体なぜそんなに遅延するのか具体的にその遅延メカニズムを考察する記事は少ない。
そこで、今回は現場の遅延する様子を極力やんわりと解説してみたい。
毎朝朝礼があるが、この時はちゃんと並んで凄いちゃんとしている。
しかし、朝礼が終わって作業開始となると、いきなり個人差が明確に出てくるのだ。
木陰で佇むだけの作業員もいれば一生懸命やっているのもいる。
このバラつき感が正にフィリピン。
個性を尊重するとはこういうことをいうのだろうか?
作っているのか壊しているのか分からないセブの工事現場。
朝から夜まで近隣の迷惑も顧みず重機の作動音やサンダーのスクリーム音がこだまする。
2週間前に杭をコンクリートで囲ったが、どうやら重大な問題が発覚したようで壊しはじめた。
壊し方が破滅的だ。
大きなハンマーで一回ドンと叩き、それから暫く休憩する。
次の担当者が気が向いたときにもう一回叩き、たった一つの箇所を叩く担当者が何人もいる。
しかし、自分たちが休憩する小屋は物凄いスピードで完成させる。
レストランでも全く同じ現象で、自分達が食べるまかない食の用意は何よりも素早く入念だ。
ちなみにこの現場で最も働き者は土を掘るユンボ。
遅刻も言い訳もしない。
穴を掘ってる作業員3名はユンボをボ~っと見ているだけだ。
食べ物をオバサンが売りに来ているまた作業が完全にストップする。
現場監督や職長に相当するリーダー格がオスゴリラのように木陰でぐったりして全く動かない。
K9のセキュリティードッグ以下だ。
フィリピンファーストフードの雄「ジャリビー」も紺色の服を着たマネージャーは客よりも優先度が高く扱われ、高級パイナップルジュースを飲みながらスマホいじっている姿を見かける。
結果に絶対コミットしないフィリピンのポリシー。
現場監督という名の名誉職。
工期が遅れても誰も責任を問われることのない世界では、このちんたら祭りのスパイラルが永久に続くのだ。
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