カルチャーショック

【機会損失】という概念がない強気の殿様フィリピン

投稿日:2018年7月15日 更新日:

これまで本ブログでフィリピンの事を超資本主義と表現したことがあるが、物を売る側の資本家がとにかく強い。

恋愛至上主義のフィリピンでは世界トップクラスの出産率を誇る。

昔はゴッドファーザーになってくれと頼まれたら引き受けていたのだが、1年に3回くらい出産されるともうキャパオーバー。

ここ数年やむなく断るようにしている。

年間39万人規模で人口が減少しているどっかの国とはえらい違いだ。

少数の独占状態の資本家がその他大勢の客に売ってやっているスタイルがスタンダード。

昔々、中学の社会科で習った18世紀末から19世紀初頭にかけての産業革命の始まりの状態だ。

そんなバランスでは顧客満足という概念がそもそも生まれないだろう。

ティムがバーガーキングで買ってきたコーヒー味のアイスクリームが想定外に美味かった。

卑しくもそれに味しめてカワイイちゃんの反対を押し切り、翌朝の朝食をバーガーキングにしたのが運の尽き。

8時頃すでに5人程並んでいた。

カウンターの中には無駄に多いスタッフが配置されているが、なぜかワンオペ状態のレジ。。。

一人あたりの注文が完結するのに3分は絶対かかるので15分待つことになるだろう。

この計算が良い意味で外れたことは一度もない。

そんなときはスタッフのニキビの数を数えながら心頭滅却しよう。

バーガーキングのくせにライスセットが出張っている。

マクドでもライスに媚びてライスセットを中心に売っているのがこの国の特徴だ。

私の前に並んでいたフィリピーナもライスとベーコンセットをチョイス。

そしてやっと我々の注文の番がやってきた。

ティムとカワイイチャンもご多分に漏れずライスセットを希望。

15分間並びながら温めてきたイメージと決心を具現化する瞬間だ。

注文して支払いを終えた瞬間事件が起こった。

「Wala'y rice oi」ワライ ライス オイ

調理場のほうから分かりやすい声が聞こえてきた。

つまり私の前に居た女性のライスがラストだったらしい。

無くなった瞬間に初めて気が付く幸福ランキング世界第三位。(日本54位)

やはり幸福とはだれかの犠牲の上に成り立つのか?

レジのニキビ女性は悪びれもなく「ライスは30分かかる」と機械的に伝えてきた。

私のせいじゃないモード全開だ。

個人主義の国では謝罪して得することはない。

しかし、口をついて出た30分とう謎の単語は嘘で、Probably、ライスを仕入れるのを忘れた可能性が高い。

そもそもファーストフードにきてライスが炊きあがるまで30分も待てる客がいるはずもないという勝算。

頭から湯気を出しながらスタッフに噛みつこうとしているティムにあとでLandersでアイス食わせるからと言って鎮めてみた。

ここで吠えても事態は変わらないどころか、カウンターで吠えている変な客扱いされて終わり。

自分のせいじゃないとガチで信じている人には勝てない。

適当に125ペソもする高級バーガーとコーヒーをセットにして座って待った。

ここからが勝負だ。

番号札を貰って席へついて待つのだが、平均10分ほどかかる。

待ち時間も合わせると食にありつくのに25分かかるのだ。

しかし、一般のレストランだと平気で40分くらいかかるので相対的にファーストフードといってよい。

ちなみにフレンチフライスが来るのに30分かかった。。。

忘れているのではなく純粋に遅いだけだ。

逆に30分も熟成させながら忘れていないのが凄い。

ティムが言った。

「この国って客がアホだからこんなひどいことされてもまた戻ってくるのよね。。。」

そういう自分たちもそのアホの一員としてまた戻ってくるのだろう。

 

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モトボサツ

2年のセブ島ジャングル生活を経てビサヤ語を習得。その後タガログ語も同時に習得し、最後は英語という逆ばりメソッド。現在生命保険、医療保険コンサルおよびビジネス通訳を兼ねる。元セブの大学にて3年間ストリート系日本語教師の経験あり。

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