初めてセブへ旅行する一般的な観光客の場合、マクタン島の手堅い5つ星リゾートホテルをチョイスするほうが賢明だ。
なんとかやりくりして得た大事な休暇を適当な三流ホテルで無駄に過ごして不完全燃焼するのは実に勿体ない。
しかし、私の場合、一泊3万円以上する高級リゾートよりもツーリストが見向きもしないような場末のリゾートホテルへ一泊するほうが性にあっている。
世間ではそれを貧乏性というのだろう。
一泊20k~30kの場末リゾートは一般的フィリピン人がそこそこ納得するサービスレベルで落ち着いている。
シャワーは微妙な水圧で、部屋も日曜大工の延長レベル。
食事はオーダーしてから出てくるまで平均40分はかかるのだ。
レストランは屋根と柱だけで構成されているエアコンのないオープンなスタイルなので、食事が運ばれてきた途端ハエとの格闘で忙しい。
しかし!
場末リゾートの最大のアドバンテージが利用客が少ないこと。
普段、必要以上の喧騒の中で格闘しながら生活していると、ふと誰もいない場末のリゾートに身を置きたくなるのだ。
前日からの客がチェックインした直後の午後1時あたりから貸し切り状態が楽しめる。
だいたい3K未満のホテルを適当に見つけるのだが、ほとんどがセブ島の南部だ。
今回の場末シリーズはALCOYのBBBというローカルリゾートへ宿泊することとなった。
Bodo's parrot paradise resortという妙な名前がグーグルマップで出てくるが、実際、九官鳥やオウムがゲージの中で飼われている。
ALCOYはセブ市からSRPを通ってそのまま海岸沿いに南下したところにある。
ここはティンコビーチという微妙な名前のビーチが有名で、昭和の海水浴場のようなローカル感をたっぷり味わえる。
実は7年前にティムと一緒にアミーゴに乗ってわざわざティンコビーチへ遊びに行ったのだが、海で車の鍵を失くして大災難。
気づいた時にはもう後の祭りだった。
仕方なくバスでセブ市へ戻り、夜中にわざわざもう一度戻ってくるはめになった超ネガティブな歴史がある。
個人的には鬼門なのだが、もうそろそろいいだろう。
セブ市というよりセブ島そのものに渋滞が及んでいる。
日本なら高速道路で40分程度のところ を4時間かけて移動しなければならないドライバー泣かせの島となっている。
BBBという場末リゾートは50歳位の元ナイスバディーなドイツ人マダムが経営している。
場末リゾートにしては従業員の態度も良く、やるべき事をきちんとやっている。
やはり、投資だけしてあとヨロシクみたいな感じだと一気にサルの惑星化してしまうのは必至。
朝から元ナイスバディーなマダムは各所をくまなくチェックしているのが印象的だった。
セブの東海岸は朝日が拝める。
夕日は歳をとってきたせいでやたら寂しくなるので希望のある朝日のほうが好きだ。
7月22日は5時半付近に日の出の時間だった。
私が泊まる場末リゾートの唯一のレギュレーションがプールがあるということ。
カワイイちゃんを遊ばせるためだ。
プールサイドではお約束のセクシーポーズ撮影会が行われていた。
子供が二人プールで遊んでいた。
歳の頃はそうさのぉ、姉が7歳で弟は5歳あたり。
どちらもはっきり分かるレベルでガイジンとフィリピンの美形ハーフだ。
しばらくして父親と思われる黄色い泡の出る液体腹のガイジンがのしのしプールへやってきた。
英語ではなくドイツ語だった。
こんなオッサンでも美形の種として有効なのだと心の中でボソっとつぶやいてみた。
そのあと母親もプールへやってきたのだが、ガイサノとかに居そうな40代のタンボックなフィリピーナ。
母親もかなり流暢なドイツ語で子供に話しかけていたが、そこに夫婦の会話は一切なく、すっかり終わっている夫婦のオーラがプールの水面に漂った。
カワイイちゃんはハーフドイツ家族の子供としばらく一緒に遊んでいたのが、ライフジャケットを着ているのが自分だけだということが嫌だったようだ。
とうとうライフジャケットを脱いで泳いでみたいという希望を出してきたのでやらせてみた。
やはり親が教えるよりも遊びの中から自ら学ぶほうがよい。
見よう見まねの我流だが、15mを泳ぎきった記念日となった。
ところで、場末リゾートの点数は69点。
天気が良ければ70点以上つけていた気がする。
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