小説でもそうだが、一回目と二回目と感じ方がかなり異なってくる。
だからとっくに結論の見えた同じ小説を何度も読んでしまうのだ。
一回目読んだときから時間が経ち、嫌でも人生経験が積み重なってしまう。
置かれている立場が違うと同じ風景でも違って見えるだろう。
昔一度観たプリズンブレイクシーズン１を金曜日の夜から土曜日にかけて何も食べないで眠らないで一気に観た。
この観破する快感を味わえるのもNetflixの醍醐味ともいえるだろう。
【あらすじとモトボサツ的独断と偏見】
いや～弟さん素晴らしい！めでたしめでたしというストーリー。
私がもしセブの刑務所へ入ったら弟は助けてくれるだろうか？まあ普通無理やね、ははは。捕まらないようにしよう。
大ヒット映画「ショーシャンクの空に」をデフォルメしているといわれるが、その捉え方は人によってさまざまだ。
イケメン＆頭脳明晰な弟は女を口説く心理的テクもすごく、刑務所のサラ女医のハートを盗むことに成功。
マイケルに弟子入りすればフィリピンでモテることなんかチョチョイノチョイってわけだ。
あと新参者として入った刑務所の中で古参の悪党どもと渡り合いながらリクルートし、チームを結成し遂行するという部分はまさに海外生活の生き残りに通じるところがある。
たかかセブされどセブ。
日本人同士の裏切りや複雑な人間模様が渦巻く狭い世界はまさにFoxRiver状態。ぜひこのドラマを参考に賢く生きていきたいと思った。
頭脳明晰 Michael Scofield マイケル スコフィールド
マイケル・スコフィールドは一流建築士として優雅な独身貴族を謳歌するビジネスマンだった。
しかし、狂暴な兄が副大統領の弟を殺害した容疑で逮捕され、パタイ（人間の最後に訪れる儀式）刑判決を受けてしまうことで人生が一変してしまう。
兄は普段に粗暴な行動が冤罪のターゲットに繋がったと思われるが、それはある意味「身から出た錆」とも言えるだろう。
フィリピンなら兄が捕まると必ず日本人の旦那に保釈金を泣きついてくるのだが、頭脳明晰かつ兄思いの弟マイケルは今まで積み上げた素晴らしい人生を捨てて助けに行くのだ。
この犠牲感が視聴者に他人事な快感を与えてくれる。
マイケルは兄が投獄されているFoxRiver刑務所の修繕の事業にかかわったことで刑務所内の全地図は掌握しているが、流石のマイケルでも全部記憶するのはムリ。そこで全身にタトゥーとして地図をデザインすることにした。
マイケルがもしフィリピン人なら覚えたって豪語しながらいざ刑務所に行くとナカリムータンナコとなること請け合い。
ゴリラ兄 Lincoln Burrows リンカーンバローズ
副大統領の弟を殺害した容疑で逮捕され、刑務所内でパタイ（人間の最後に訪れる儀式）刑執行待ち状態。
刑務所内でマイケルと合流し途中から行動を共にするが、狂暴さにおいてはほかの囚人の一歩上を行く。
首から下が凄い兄貴と首から上が凄い弟。性質的に見れば水と油だがお互い家族愛に溢れる。
素晴らしくバランスの取れた兄弟だ。
刑務所の女医 Sarah サラ
サラにとってマイケルは気になる囚人ＮＯ１で、なんとマイケルの事を個人的に調べるほどだった。
州知事の娘で元薬物中毒者。まあフィリピンだとガチでよくある話だが、その後、刑務所の医師という自虐的な仕事に就き真面目に取り組んでいたのだが、マイケルの脱獄を手助けしてしまいダークサイドへ落ちてしまうのだった。
女に愛され助けられてこそ一流の男と言えるbyマッチョダンサー＠ターザンボーイ マクタン
脱獄ジョイントベンチャー
それぞれの利害が重なる脱獄というキーワード。
脱獄のための工具の調達や工作には仲間が必要だ。
このジョイントベンチャーなくして遂行は不可能。
しかし裏切りなんて屁とも思わない悪党どもをどうやって束ねていくのか。
そこがこのシーズン１の見どころとなっている。
Fox River 8
結局10名中2名が脱落し、8名が脱獄に成功。
FoxRiver８という名前が付けられ全米指名手配に。。。
脱獄した後に。。。
それぞれの思いを胸に脱獄した8名だが、結局塀の外は思ったほどパラダイスではなかった。
脱獄してまで会いたい愛する女性がほかの男と結婚が決まっていたり、家族との絆を取り戻そうとした矢先、命を落としたり。
つまり社会自体がプリズンであり、我々は通常の社会生活を送っているように見えていつも現状から脱出しようともがいているプリズナーなのだ。
ぜひNetflixやアマゾンプライムでプリズンブレイクシーズン１を一気に観破し、それぞれのプリズンブレイク感を自分の人生へ反映させてみてはいかが？
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