”新興国”という摩訶不思議で呼ばれ方をするフィリピンだが、発展停滞国と呼んだ方がしっくりくる。
戦前はアメリカの植民地としてインフラも整備されており、独立後も戦勝国のアメリカの特別待遇貿易対象国として東京オリンピックの前までは日本よりフィリピンのほうが豊かな国だった。
未だにフィリピン人の口から日本や韓国なんて昔はフィリピンより貧しかったという負け惜しみが出てくるのだが、プライドだけでは飯は食えない。
パトロン無しでは独立してやっていけないフィリピンという国は国としての進歩は肉眼では感じられない。見られない。
インターネットはいまだに亀みたいに遅く、道路の信号すら驚くほど少ない有様だ。
ドクターは2時間遅れてくるし、レストランではオーダーしてから料理が出るまで1時間は平気でかかり、会計の時のお釣りもなかなか戻ってこない。
日本人にとって安かろう悪かろうの国として最初から期待せず生活している中でどうしても許せないのがここだ。
フィリピン人は何があっても謝らない!
これはフィリピンに限った事ではなく、海外では不用意に謝らないのがスタンダードのようだ。
Netflixで放映されている『アルティメット・ビーストマスター』は、シルヴェスター・スタローンがエグゼクティブプロデューサーを務める、障害物タイムトライアル競技だ。
ついつい夜更かししてまで観てしまう。
出場選手は欧米人が中心だが、日本や韓国もチラホラ出てくる。
それぞれの国の特徴が出やすいのだが、特に日本人は脱落した場合インタビューで必ず「すみません」と深々と謝る姿が奇異に映ってしまう。
日本だと普通過ぎて全然気にもとめないことなのだが、海外の選手と比較すると違和感を感じてしまった。
一方、コリアンのリアクションがまた国民性をよく表している。
下はコリアン男性が暫定一位になった時の様子。
Korea is the strongest.
マンセー!
もし日本人が勝った場合には、厳かに「応援ありがとうございました」と言いながら深々とお辞儀をするだろう。
自分の努力よりも周りの協力のおかげだと自己犠牲。
間違っても日の丸を掲げてJapan is the strongest.ということはない。
日本はオリンピックで勝ってもガッツポーズの仕方がけしからんと怒られる。
選手の「楽しみたい」という発言に対して、「税金がかかっているのだから『楽しみたい』とはけしからん」という趣旨の意見を目にすることもある。
個人的喜びを抑え、公的謝罪を美徳とする日本という自己犠牲国で育った私としては、10年経ってもやはりベースは普通の日本人。
謝ることがないフィリピン人に猛烈にイライラしたりすることも多々ある。
日本人が海外で生活する時の最大の課題はこのマインドギャップをどう受け止め処理するかということに尽きるだろう。
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