今年に入り、茶色の僧衣をまとったあやしい男性を見かけるようになった。
歳のころはそうさのぉ、60歳手前。
なぜ怪しいのかといえば寅さんのような帽子をかぶっている。
それと日本の僧侶にはありえない俗っぽいアブラギッシュなオーラがみなぎっているのだ。
先日、私がジムの帰りにバイクの駐輪場でエンジンをかけようとしていた時のことだった。
通りを歩いてきたその怪僧と目があってしまった。
彼はまるで旧知の友人にでも出会ったような快活な笑顔でこちらへ手を挙げながら近づいてきた。
顔は一瞬日本人に見えたのだが、完璧に中国語だ。
托鉢用の金属椀とブレスレッド型の数珠を沢山持っている。
強引に謎の中国語を話しながら手首にはめる数珠ブレスレッドをおもむろに差出し、200ペソで数珠を買えという。
パーキング代以外に余計なオカニもっていないと英語で言ってみたが全然通じない。
いや通じないフリをしているだけなのかもしれない。
これはベンダー(行商人)というより押し売りだ!
きっとそうだ。
セブのベンダーも相手構わずしつこいが、その比ではない。
鉄椀の中には100ペソだけ入っている。
なぜ俺には200なのか!?
人を見て値段を変えるなんてペテン師の匂いが濃厚にするばい。
原価20ペソ程度の怪しい数珠を200ペソで購入することなどできないのだが、手元にあったコインをお布施として何枚か椀の中へ入れた。
中国怪僧に負けた。。。
その手のニセ僧侶はセブだけではない。
tocana.jp2 Tweetshttps://tocana.jp/2017/04/post_13017_entry.htmlhttps://tocana.jp/2017/04/post_13017_entry.html
4月上旬、中国籍の陳先楼容疑者(54)が短期在住資格外の活動をしていたとして出入国管理法違反の疑いで警視庁に逮捕された。陳容疑者は外国人が多く訪れる観光地の路上で僧侶を装い、お札を違法に販売するなど詐欺を行っていた疑いが持たれている。中国で仕入れたお札の原価は1枚1円程度で、それを500~1,000円で販売していたというから言語道断だ。
托鉢層に扮した押し売りは初めてだが、そのブルドーザー並みの破壊力と怪しい笑顔力はこれまでのフィリピンライフの中で味わったことのないレベルだ。
あの強引な笑顔なら何やっても許される気がする。
ああやって相手に修行感をたっぷり味わせる本物の托鉢なのかもしれない。
不思議な余韻に浸りながらスタスタ歩いていく寅さん風の怪僧を見送った。
それから彼は通りを進んだところにある店に入り、店内にいた女性客が犠牲者に。。。
後ろの壁の方に体を押し付けて固まるフィリピン人おばさん。
しかし、あの破壊的パワー的とさえ思える強引さはまさしくチャイナパワー。
マジ、こんどやってみようかな。。。
こちら良かったら応援クリック強めにお願いします!
↓↓↓
SPONSORED LINK