あれはもうそうさのぉ、6年ほど前じゃったかのぉ。
急に日本人の間でセブ島語学留学が流行りはじめた。
それで留学をきっかけにセブ島へ住む日本人の数が増え、在セブ日本人の平均年齢も一気に下がってきた。
ひと昔いやふた昔前まではダイビングかフィリピンパブの常連さんが夜蝶ハンターとして訪れる痴情の楽園だったのだが、セブ島はいまや一般の日本人の存在により急速に浄化されてきている。
おかげ様でセブで新規生活を始めた方からの医療保険加入の相談も増えてきて個人的には大変ありがたい環境だ。
セブ島へ視察に来た人がよく現地情報誌に付録されている語学学校のお試し授業チケットを使って体験レッスンを受けるケースがあるのだが、そのあとに決まって聞かれる質問がある。
視察者
語学学校の先生ってやっぱフィリピンだとそれなりのステイタスなんですよね?
英語という日本人にとっては特殊な技術を教えている凄い人というイメージがあるのだが、実情を話すとショックを受けるのであまり言わないことにしている。
語学学校の先生の社会的地位って高いんでしょ?
セブというかフィリピンの語学学校の先生は庶民層で構成されている。
中間層以上の人は基本的にその仕事にはつかない。
セブ島というと無人島に毛が生えたような歩いて一周歩けるほどの小さな島をイメージする人が多いのだが、実は沖縄本島の4倍の面積があり大学の数は47校にものぼる。
大学の進学率はフィリピン人に言わせれば50%と答えるが、そんなわけないのは一目瞭然。
仮に入学しても妊娠したりさせたり、通学するのが面倒になり途中で退学する大学生が多い。
よく若いフィリピーナを捕まえて大学の学費を面倒みているという日本人がいるが、実際の学費は年間12000円から高くても10万円程度。
それ以上の大学もあるが、そういうところは富裕層のための大学なので関係のない世界だ。
私が以前働いていたセブノーマル大学の学費は基本的に前期3000ペソ、後期3000ペソの合計6000ペソ(年間総額12000円)。
セブの慶応と呼ばれるサンカルロス大学の学費だが60000-90000ペソと桁違い。
セブノーマル大のなんと10倍!!
学費がないから大学に行けないというのは都合の良い抗弁で、実際1万ペソ超えるスマホはローン組んででも買っているのに勉学となると急に言い訳を始める。
日本の場合、学費と偏差値はあまり関係がないがフィリピンは分かりやすい。
日本と比べないでね(汗
値段もレベルもセブ最高といえばサンカルロス大学だが、同志社大学の夏の留学プログラムのお手伝いとしてサンカルロス大の大学生との交流セミナーを何度か行ったが、英語力、思考力かなり庶民とは明らかに異なり可愛げがない。
家庭環境が違うと同じフィリピン人でも歴然と違うのだ。
サンカルロス大の卒業生は基本的に語学学校の先生にはならない。
なぜなら高い学費を払って卒業し安い給料のところへ就職することはない。
語学学校の給料ランキング
- ファミリービジネス 無限大
- 有名企業へのコネ入社 2万ペソ~8万ペソ
- コールセンター 1.5万ペソ~4万ペソ
- 公立学校の先生 1.2万ペソ~3万ペソ
- 地元の中堅企業 1万ペソ~1.5万ペソ
- 語学学校の先生 8千ペソ~1.2万ペソ
日本だと英語がペラペラ話せる人はちょっとしたスペシャリスト扱いされるのかもしれないが、フィリピンでは大卒なら英語はある程度話せて当たり前。
英語力で差別化を図るのは難しい。
最近は日系の語学学校が増え、雇用を安定させ良い人材を育て確保するという動きになってきたが、基本的に語学学校の先生は使い捨て。
留学生が多いトップシーズンにかき集められ、ピークが去ったらPaalam(さようなら)。
日本だと定職につきたくない人が好きな時に派遣会社へ登録しながら働く感覚に近い。
それと同時に日本人と知り合って結婚したいという願望を持っている先生が多いのも確かだ。
実際、語学学校の先生が課外授業の末に男女の関係となりフィリピン脱出に成功したケースが多い。
日系の語学学校は最近正社員化をすすめており、社会的地位や安定性が高くなっていると同時に人件費が上がると欧米に比べて安いというアドバンテージが薄くなっていくだろう。
しかし日系語学学校も偽物は淘汰され本物のサービスを提供できる学校だけが生き残る時がすぐそこまで来ている。
またその実情をレポートしてみたいと思う。
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