10年前の思い出 バスダコ(ホワイトビーチ)
私のセブ島ジャングル生活の思い出に残っていることはいくつもあるが、村人たち数人とモアルボアルのビーチへ一緒に出掛けたのは最高の思い出の一つだ。
村人からの誘いでBasdaku(バスダコ)と呼ばれるモアルボアルのビーチへ出かけることになった。
すっかり山の中から麓町の市場付近が私の固定的テリトリーとなっていただけに、まるで囚人が仮出所でもするような刺激的な冒険となった。
2台の車に便乗し、1台はトヨタのセダンで、もう1台はスズキの軽トラの荷台に乗りあう。
行きは無難にセダンの後部座席へと乗り込んだ。
その時尻の下にゴリっと硬いものが当たったので何かと思えば鉛の玉の出る黒い玩具だった。
セダンを運転している奴は警察官で、フィリピン人にとってそれは気軽なアイテムなのだ。
大統領が気軽に国民を処刑しまくるラテン国は危険な香りのする魅力的なアジア唯一のラテン国。
バスダコまでは片道3時間半の道のり。
初めて見る景色に見とれているうちにアッという間に現地へ到着した。
そこに広がったビーチはまさに絵葉書のような”南の島のパラダイス”。
トロピカルさが充満したモアルボアルのビーチを心の底から堪能したのは私のセブ生活史上に残る最高の記憶の1ページとなっている。
しかし、「行きはよいよい帰りはこわい」というのは本当で、帰りは遠慮して軽トラの荷台に乗ったのが運の尽き。
突然のスコールに降られて体温がすっかり奪われガタガタ震えっぱなし。
頭の中で映画ランボーのテーマ曲が流れる。
これは逆に私の記憶の中に残る最悪の出来事となった。
メモリアルな白砂ビーチ
BasDaku(バスダコ)はビサヤ語で大きなまたは広い砂という意味だ。
つまり広大な白砂という意味の地名なのだが、いつのまにかWhite beachという分かりやすい名称がついていた。
今回モアルボアルへ滞在した流れでもう一度あの場所へ行ってみることになった。
バスダコ(ホワイトビーチ)はマクタン島にあるような仕切りのあるプライベートビーチではなく、誰でも30ペソ程度で利用できる公衆ビーチだ。
やはりモアルボアルという土地柄かコリアンより日焼け中毒な白人が目立った。
痛々しいほど真っ赤になった肌をさらに貪欲に焼きつづける。
日焼けは最大の敵だというフィリピンの美意識からすると理解不能だろう。
ここからダイビングへ出発する人もいる。
バスダコ(ホワイトビーチ)への行き方 その1
旅慣れた人はCebu south bus terminalよりMoalboal行きのバスへ乗って行くのが最もコスパが高くて良い。
日本円で片道300円以下。
できればエアコン付きのバスをチョイスしたほうが良い。
車酔いしやすい人は垂直方向への振幅の少ない真ん中あたりに座った方がよいだろう。
私は他人の運転だと1分以内で気持ち悪くなるのでポジションはかなり意識して乗ることにしている。
もちろん何をどこでやるにも海外しかもフィリピンという鉛の玉のでる黒い筒社会の国で安全は確実に保障できないのだが、注意義務的な落ち度問われるほど危ない旅路ではない。
あえて言えばバスの運転手がスピード狂だったりするので、もしそれに当たったら祈るしかないだろう。
Moalboalに到着するとJose Rizal Statue(ホセ リサール像)のあたりで下車する。
ここからトライシクル(バイクのサイドカー)またはハバルハバル(無許可で適当にやっているバイクタクシー)を捕まえて交渉だ。
バスダコ(ホワイトビーチ)への行き方 その2(ビサヤ語にチャレンジ)
日本人旅行者と見られれば200%なめられてボラれるのはモアルボアルでも同じだ。
「寄付だと思って多少高く請求されてもいいよ♡」という余裕のある御仁も稀にいらっしゃるが、金額よりもバカにされている感じが何よりも許せない。
だからビサヤ語を突然話すことで一気にキャツ等のアドバンテージをへし折ってやろう。
「バスダコまで。総額ナンボ?」
※もしバスダコという地名が通じないときはホワイトビーチと言い直す。
※もし一人旅で他にメンバーがいなければ「サ バスダコ ラ コ」と最後がミからコになる。
「300ペソだよ」
「おいおい、それって高いやん!もっと安くしてよ」
「 じゃあ150ペソ」
「それでいいよ。二人で150だよね?」
最後の「二人で150ペソ」という確認は非常に大事で、地元のテイクアドバンテージを発揮され一人ずつちゃっかり取られないように予防したい。
複数人で乗り物に乗るときは必ず総額でナンボか念を押すこと!
1名(ウサ)
2名(ドハ)
3名(トロ)
マクタン島にはない大規模白砂ビーチでお約束のインスタ映え。
入場料
2019年の正月時点ではバランガイ入口で一人あたり5ペソとビーチの入口で10ペソを徴収された。
昭和の市民プールより安い値段だ。
セブというイメージに最も近い場所なのでぜひここで記念写真をたくさん撮ることをお勧めしたい。
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