2019年7月21日、ラスベガスでマニーパッキャオとキースサーマンの試合が行われた。
パッキャオはWBAウエルター級王者でサーマンはウエルター級スーパー王者。
スーパー王座とは、世界王座より上位のボクシングの王座で世界ボクシング協会(WBA)が2001年1月より始めた新しい制度(スーパー王者制度)。
つまり、パッキャオが勝てばサーマンはスーパー王者ではなくなるのだ。
パッキャオの試合はフィリピン全土がある種のお祭り騒ぎとなる。
たとえばうちの近所で生放送が見れる家の屋外にはわざわざモニターが置かれ、その前に沢山の椅子が並べてある。
そこに友人知人を呼んでパッキャオの生中継を見ながらお祭り騒ぎするのだ。
なんともフィリピンらしいやり方だ。
ちなみに、うちのテレビは民放しか映らないので気が遠くなるほど長いコマーシャルが各ラウンドの間に挿入され、さらに生中継と比べかなり時間差がある。
途中で生中継を見ている家から物凄い歓声が聞こえてくると「ああ、この声は勝ったんだな」と分かってしまい、途端に続きを観る気が失せたものだ。
セブのスポーツバー「First5」は家からサイクロン号でたった2分で到着できるという最高の立地で、普段からマイナス3度のビールを飲みにフラりと立ち寄っているので半常連化している。
今回はお誘いがかかり、このスポーツバーでパッキャオvsサーマン戦の生中継を観ることにした。
スポーツバーといえばビールだろう。
昼間のビールは夜五臓六腑によりしみる。
今回のつまみは地味にツナベリー。
立ち見や外野席にも見物客が押し寄せてくる。
フィリピン人って暇というか休みの過ごし方まで保守的というか、他にする事ないのかよ?
人が多すぎてエアコンが効かない。
ていうか、ドア全開になっていたので最初からエアコンで冷やすことを諦めている。
この日の客はオーナーであるドクターの知り合いが多いようで、中間層以上の客が目立った。
もし、ローカルバーでの中継だったら、皆途中からスッポンポンではしゃぎまわり、狂喜乱舞の乱痴気フェスティバルとなるだろう。
今回のゲームは一回でパッキャオが軽くダウンを取り、フィリピン人客にとっては最初から掴みのよい始まりとなった。
それから両者打ち合いを続け、12ラウンドまでもつれ込み判定となった。
サーマンの顔はボクシングの死闘を思わせる変貌ぶりだが、パッキャオの顔はいくらパンチを貰ってもゲーム前とあまり変わらない。
フィリピーナに詳しい人なら分かると思うが、基本的にマレー系のフィリピン人の鼻はまるでゴムのお面のように柔らかく、パンチの衝撃を吸収しやすいのだ。
パッキャオが40歳になっても10歳下のスーパー王者を下す理由の一つに打たれ強さがあるだろう。
そういう視点でボクシングの試合を見るとまた違った面白さに出会うはず。
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ぜひスポーツ観戦しながら、マイナス3度のビールをお試しください。
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