先週の日曜日、フィリピン人の知人が肺がんで亡くなった。
フィリピンでは英語でCondolence(コンドレンス)とお悔やみの言葉をかけるのだ。
ビサヤ語だとLuoy(ロオイ)可哀そうと表現されるのだろうか?
葬儀はセブローリングヒルズという超定番のところで、フィリピンあるあるの独占状態。
回転率の高いセブで儲かって仕方がないだろう。
セブに来て間もない日本人は必ずローリングストーンズと言ってしまう。
私もその一人だった。
故人は享年57歳だったのだが、フィリピン人も最近では寿命が延びてきており、50代というのはかなり早いイメージとなっている。
大手のドライフィッシュの工場をやっている富裕層ファミリーで高級SUVに乗って別荘を持ち、年に何度か海外旅行をしている。
大阪が好きでいつか住みたいと言っていた。
元々はティムと奥さんがエアロバイクのジムメイトで、そこから私も呼ばれて一緒に食事をしたりするようになったのだった。
子供も社会人となって順風満帆かつ悠々自適な生活をしていたように見えたが、一寸先は闇。
2か月前に突然体調を崩し、クリニックでチェックアップを受けたらそこで肺癌が見つかり、余命5カ月という告知を受けたのだった。
しばらくは自宅と病院を行ったり来たりしていたが、先月からセブのチョンワ病院のゴージャスな個室へ入院した。
入院してすぐに1度だけお見舞いに行ったのだが、その際は悲壮な感じはしなかった。
しかし、病状は急速に悪化し、がんが周辺の骨や脳にも転移し、先週朝起きたら目が見えなくなって大パニックになったそうだ。
Di ko magkita(デコマキータ)見えない。
いきなり朝起きたら視界が真っ暗だと平常心では要られないのは容易に想像がつく。
しかし、最後は苦しまず眠ったまま旅立ったとのことだった。
私も昨年4月に母を癌で亡くしているのだが、がんの話を聞くと戦慄が走る。
祖父も祖母も叔父も母もがんだった。
父方の祖母だけが100歳近い大往生だったのだが、私は母の体質をガッツリと受け継いでいるので、間違っても大往生コースにはならないだろう。
私もある種の覚悟をもってLIFE Expectationを73歳付近だと設定している。
高血圧に起因する心臓や血管系の疾患、それとアルツもうちの家系にはいないのでその辺の心配はほぼ無い。
がんに関しては早期発見の重要性を痛感する。
フィリピンに住む私の知人は腹が痛いので検査に行ったらたまたま肝臓がんが見つかったという奇跡的な早期発見だった。
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人間には運命というものがあって、自分ではどうしようもないことがあるのは知っているが、ぜひ娘の成人式は見届けたいと思っている。
だからこそ年に1回のメディカルチェックアップはどうしても続けていきたい。
私の場合、一般の血液検査と胸のレントゲン、腹部のエコー程度のものを年に1度やっているのだが、健康に対する意識付けが大切だと思っている。
最近では自宅でできる「がんリスクチェッカー」という便利なキットもあり、遠方や忙しい人でも仕事を休まずチェックを行うことができる時代なのでぜひやってみたい。
しかし、海外で病気になると恐ろしい金額となる。
先日亡くなった知人の場合、高級私立病院に1か月半入院し、手術はしていないようだが、250万円の請求だったらしいが、富裕層なのでティムの実家のように家を売ることはしなくてよいのだ。
フィリピンでがん治療となるともはや医療保険というよりも生命保険に入っていないととてもじゃないが、支払いが追い付けない。
私の母もそうだったが、日本人に一番多いのは大腸がん。
海外在住者にとっては早期発見のためにも定期的に大腸がんチェックも行いたいところである。
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