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”コロナ死0”のベトナム
私の住むフィリピンはコロナに関しアセアン各国のランキングではトップ。
次の表では3番目になっているが、人口に対する率ではトップで、新規コロナ患者数では分かりやすく最上位に来る。
人口に対するcovid 19 ratioからするとアセアン最悪でNewCases は見たままトップ🇵🇭 pic.twitter.com/AY9RoZqOBL
— モト ボサツさん@子供と成長中 (@motobosa02) July 4, 2020
新型コロナウイルスに勝利している国といえば台湾、韓国、タイ、香港が有名だが、隠れ勝者としてベトナムがいる。
6月16日時点でベトナムのコロナの感染者数はわずか334人(7月3日時点:355人)で死者がゼロ!?
そして5月には製造業の生産ラインが復活し始めたとか。
ベトナムはコロナウイルスを抑え込み、なんと今年は世界最高の経済成長率に達しようとしているのだ。
一方私の住むフィリピンでは毎日新規コロナ患者が続出し、セブ市だけでも1日に350名を超える事もある。
7月3日時点でのフィリピン全体の感染者数は40,336名で死者は1,280名という数値となる。
この積み上げによる数はこれから減ることは絶対にない。
ONE THOUSAND, FIVE HUNDRED THIRTY-ONE positive cases of the Coronavirus disease-2019 was reported by the Department of Health Philippines today, July 3, 2020.
(1/3) pic.twitter.com/qBH5vlY20E
— SunStar Cebu (@sunstarcebu) July 3, 2020
ところで、フィリピンとベトナムを数値上で比較してみると、人口もGDPもフィリピンの方が若干上回っており国としてのレベルが一見高そうだが、コロナのような危機になると取り繕われた数値の本性が見えてくるのかもしれない。
先進国からするとアセアンの途上国という同じ括りの両国で、コロナ被害の差がここまで大きいのは一体何なのだろうか?
フィリピンは無駄なプライド捨てて他国のやり方を学べばいいのに😑https://t.co/hEVnisUBxH
— モト ボサツさん@子供と成長中 (@motobosa02) June 18, 2020
台湾に比べると地味で注目を浴びないベトナムだが、高いポテンシャルを持っている。
コロナの勝ち組としてこれから一気にアセアングループの中で気を吐く可能性が高い。
本来ならばベトナムはもっと注目を集めるべきだと思うんだが、なぜかベトナムが成功した理由の分析などはあまり見かけない。改めて欧米の言論空間の歪みを感じてしまう。 https://t.co/zTuaqKWnCt
— Kazuto Suzuki (@KS_1013) June 20, 2020
ベトナムのコロナ感染は外国からの渡航者による感染発覚が主で、国内での感染死亡者はゼロ。
一旦の収束が見えてきたと考えられています。
人口約9550万人であるベトナムの新型コロナ感染者は、外国人を含めて328人(2020年6月3日時点更新、うち9割以上が回復済み)。
そして死者数は現在もゼロ人をキープしています。この数は、ほかのアジア国々と比べて極めて少ない数字です。
フィリピンとベトナムの違い
あくまで数値上では同じアセアン国同士で似たような国家規模だ。
2018年のデータで両国を比較してみると、人口に関してはフィリピンが10,665人でベトナムが9,554人とフィリピンが若干多い。
また名目GDPではフィリピンが3,309億ドル、ベトナムが2,449臆ドルとこちらもフィリピンが上回る数値となっているが世界的規模で見るとどんぐりの背比べだと言えよう。
では上のツイッターに投稿された内容から各所を比較してみたい。
具体的に対比
>今回の新型コロナウイルスの発生源である中国と国境を接しているベトナムでは、政府によってさまざまな感染拡大対策が行われました。
フィリピンも日替わりメニューで頭文字だけが並んだ仰々しい行政命令が発表されたが、全然役に役に立たない物ばかりだった。
>少しでも感染の疑いのある者や濃厚接触者を直ちに隔離。過去14日間に中国の滞在歴のある外国人の入国も禁止しました。
フィリピンはベトナムより早くロックダウンを開始し、入国制限はかなり厳しくなされていた。
>しかし、3月には外国からの帰国者を中心に感染が広がりはじめたことを受け、入国者全員に隔離を実施しました。隔離の対象となった住民や外国人は、延べで100万人近くに上るということです。
ここはかなり違う。
フィリピンは海外から戻って来た人を隔離すると言いながらも実際は適当に自宅に自ら戻らせたりしている。
>早い時期からさまざまな厳格な対策をとってきた結果、4月17日からベトナム・ローカルの感染者が確認されなくなり、5月5日からベトナム全国の休校措置も終了しました。
フィリピンも早い時期から動いたのだが、おそらく色んな精度がベトナムに比べ低かったのかもしれない。
>クアン・ダンというベトナム人ダンサーが手洗い迎行の動画をTiktokに投稿して話題になりました。その後、各SNSで200万回試聴されたこの手洗いダンス動画をきっかけに、TikTokでは「#GhenCoVyChallenge」および「#VuDieuRuaTay(手洗いダンス)」のハッシュタグ付き動画は2.37億再生され、20万人を超えるユーザーが手洗いチャレンジに参加。
食事の後にアルコールスプレーで手を綺麗にするという猫みたいな生活習慣のフィリピンにとって手洗いはかなり苦手な分野だ。
>収入が絶たれた貧困世帯に向け、4月6日に無料コメATMがホーチミン市に設置されたことがネットで拡散されました。このお米を無料で配る機械は、ペダルを1回踏むと3キロのお米が出てくるという仕組みで、新型コロナ禍で困っている貧しい人々にとって大きな助けとなっていました。
フィリピンの場合、自治体任せの態勢なのでバランガイによる当たりハズレが大きく、配給の基準が極めて不透明。
また配給が適度になされたとしても自由奔放なスポイルド育ちをしているフィリピン人は抑制が効かない可能性が高い。
>このアイデアはホーチミン市のスマートロック販売会社のCEO Hoàng Tuấn Anh(ホアン・トゥアン・アイン)さんです。1台の製造する費用はおよそ11万6000円~14万円で、設置も運営も完全に私財を投じて行われました。
フィリピンもアヤラ財閥等は寄付をしているというが、具体的に世間に知られる形ではないのでそこも不透明。
どこぞの政治家が私的に流用している可能性も感じる。
>コメのATM以外にも、他の必需品を貧しい人々へ贈るための支援運動も広がり、ソーシャルメディアで注目を浴びました。それは厳しい生活が強いられている人々に任意で選択した5商品を無料で提供するスーパーマーケットです。スーパーにあるのは、インスタント麺、卵、肉、調味料、ティッシュペーパー、歯ブラシ、歯磨き粉がなどの飲食物や生活必需品です。
フィリピンは貧しい人が貧しい人を助ける習慣があるが、富裕層は完全に庶民を動物扱いするのがフィリピンの実態だ。
国民規模での助け合いの精神はベトナムの方が上なのかもしれない。
まとめ
フィリピン人は英語が出来るから便利という浅い理由でフィリピンに投資をする日本人は多いが、国の体質を考えるとベトナムの方が一枚も二枚も上だろう。
中途半端に英語が得意というのが返って世界の家政婦とか安い人件費で奴隷のように働かされるコールセンターのメッカとなっているが、内需拡大という国力を上げるファンダメンタルな要素には繋がらない。
一方ベトナムはポスト中国としてサプライ産業を担っており、GDPに占める観光の割合が10%以下というソリッドな内容だ。
世界銀行の発表では、ベトナムの今年のGDP成長率が東アジア・太平洋地域の発展途上国で最も高い2.8%になると予測が立っている。
日本ではコンビニで働く人というイメージが強いベトナム人だが、自国の産業が伸びていく中でかつての中国のように日本へ出稼ぎに行く割合が激減する可能性が高い。
一方、フィリピンの場合、BPOを始め、観光や留学など外資に頼った産業が多く、またOFWという人間を輸出して外貨を集めるやり方が主流であり、今後はフィリピン人が日本のコンビニに立つ日が近いのかもしれない。
2020年時点でズバリ言えるのはこれだ。
一緒に遊ぶには陽気で軽いフィリピン人、一緒に働くならベトナム人。
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