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卑し過ぎるフィリピン性夫|個人のぶつぶつ交換からもダブル課税

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フィリピン中で乱立「ぶつぶつ交換」

うちのティムが熱心にハマっているのが「ぶつぶつ交換」。

物々交換は貨幣が登場する時代の少し前へ逆戻りだが、フィリピンでは2020年3月から始まった世界最長のロックダウンでショッピングモールが閉鎖され、またすべての小売店が閉じてしまい、その結果として育まれたのが「ぶつぶつ交換」だ。

フィリピン人と言えばなんでんかんでんフェイスブック。

そのうち親会社の中華人民株式会社からフェイスブックはアメリカへフィリピンの情報がリークするからダメと言われ使用禁止となる気がするが。。。

フェイスブックで「Barter(バーター)ぶつぶつ交換」というキーワードを入れると私の住むマンダウエ市だけでも10個ほど類似ページが出てきて乱立状態。

現在うちのティムが絶賛参加中のマンダウエ市のぶつぶつ交換コミュニティーを覗くと面白い。

 

下半身用の防護服と引き換えに子供のミルクを希望している人がフィリピーノ。

出品されているアイテムを使用しなかったから子供が生まれて、代わりにミルクが必要となったヒストリーが非常に味わい深い。。。

 

4回目のぶつぶつ交換

これまでうちのティムはコロナ期で4回のぶつぶつ交換でそれぞれアイテムをゲットしてきた。

バーター取引をしている時の目はハンターだ。

ティムが狩りをして俺が家にいる。

正にフィリピンスタイルのテンプレだ!!

 

ティム
ぶつぶつ交換こそ本物のトレードだわ
  1. 子供の教育グッズ → 香水
  2. ウォーターサーバー → 電気グリル
  3. 1500ペソ分の食材 → 椅子
  4. 300ペソ分の食材 → ガーデニング土10kg

交換してきた電気グリルは新品だったが、どうせクリスマスパーティーのビンゴ大会で当たったやつが眠っていたに違いない。

椅子は当初マンダウエホームで買おうとしていたのだが、今回ぶつぶつ交換で訳あり商品がタイムリーに出ていた。

イノセント
ティムさんよくそんなのタイムリーに発見するわよね!?
ちょい悪ボサツ
嗅覚というか、とにかく何でも目敏いんですよアノ人
イノセント
ボサツさんもティムさんに狩られたのね
ちょい悪ボサツ
はい、全ての雄は雌の餌として生まれて来たんです

 

椅子の出品者の事情としては、Shopee(ショッピー)というオンラインアプリ関連の仕事をしていて、海外の問屋への注文をミスってしまい、その椅子が届いてしまいペナルティーとして購入させられたらしい。

 

Watsons
私も以前発注ミスって購入させられたことがあるわ

ペナルティー2000ペソだったらしいが、それを1500ペソで買ってくれという要望が来た。

しかし、それをやるとポリシー違反になるので1500ペソ分の食材と引き換えという条件を出し交換成立。

4回目のぶつぶつ交換でゲットしたガーデニング用の土も同じだが、物々交換するものがなければ食材等を購入して充てることが出来る。

 

なぜか家の中がスッキリする

ぶつぶつ交換のアイテムを用意しながらティムがこう言った。

ティム
ほらだんだん家の中がすっきりするでしょ?
ちょい悪ボサツ
売って現金にしてくるなら分かるけど結局一緒やん

誰かの持っている物と交換するだけなので、家の中の絶対数が減るわけではないのでけして断捨離ではない。

むしろ自ら欲しい物を探すようになり物欲をブーストさせている。

しかし、意外なことにぶつぶつ交換でアイテムを交換しているなんだか家の中がかなりスッキリなった。

まあ自動的に家の中が整理され、新しい風が吹くとでも言えばいいのだろうか?

つまり、我が家の要らない物を誰かの要らないものと交換するだけで空間の新陳代謝となるのだ。

会社でも同じで古い社員が何十年も同じ部署にいるようなところは世の中から置いていかれ傾いていくだろう。

1500ペソ分の食材との交換は一応表向き「ぶつぶつ交換」のポリシー内だが、交換対象品として後から現金で購入したアイテム充てるのは本来の意義に反する気がするがそこをいじるとまた頂上決戦になるので触らぬティムに祟りなし。

ティム
なんか言った?
ちょい悪ボサツ
Wala na

 

卑しい政府の魔の手

ロックダウンで商業市場が壊滅し、物が買えない人達の知恵が生み出した「ぶつぶつ交換サイト」だが、ここでフィリピン政府の魔の手が迫っている。

ぶつぶつ交換も正規の商業登録をして納税するようにとの指導だ。

当局は、取引が税金の対象ではないため違法であると述べ、現代の物々交換を取り締まる予定である。

2018年にロドリゴドゥテルテ大統領が署名した大統領令64を参考に、ミンダナオの「限られた」場所、つまりスルとタウィタウィでのみ許可されていると彼は述べた。

 

庶民の怒りでフェイスブックコメント炎上中

 

ロックダウンで商業市場が閉鎖されているにも関わらず、個人間でやっている「ぶつぶつ交換」からも吸い上げようとする卑しさが半端ない。

これに対しフェイスブックコメントにて炎上中!

「食材買った時に消費税取られぶつぶつ交換した時にさらに取られるって変やろ あとバイクの二人乗り禁止の件も家のベッドでは一緒に寝てるのにバイクは禁止って意味不明やし 前頭葉1㎜くらい使えボケデブ💥」

支配層はとにかく庶民を人間扱いせず単に税金を吸い上げるための手段としか考えていない。

取引内容を見ると分かるが、意外と最近増えているのが指定食材との交換で、コメやミルクなどの消費が増え12%税金もそこから発生する流れ。

ぶつぶつ交換を潰すと当然誰も登録してまでやるわけはなく、現在得られてる税金すら放棄することに繋がる。

国際偏差値底辺で頭使わなず働かない名誉職たちが権力を振りかざして暴走する途上国。

AngkasやUberもそうだったが、行政が民間の足を引っ張り経済が伸びないのがフィリピンの特徴。

数年後には世界底辺から浮上するという妙な噂が出ても全然ピンとこない。。。

ティムが熱くなる「ぶつぶつ交換」システムはいつものように行政に消されてしまうのだろうか?

 

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モトボサツ

2年のセブ島ジャングル生活を経てビサヤ語を習得。その後タガログ語も同時に習得し、最後は英語という逆ばりメソッド。現在生命保険、医療保険コンサルおよびビジネス通訳を兼ねる。元セブの大学にて3年間ストリート系日本語教師の経験あり。

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