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フィリピン中で乱立「ぶつぶつ交換」
うちのティムが熱心にハマっているのが「ぶつぶつ交換」。
物々交換は貨幣が登場する時代の少し前へ逆戻りだが、フィリピンでは2020年3月から始まった世界最長のロックダウンでショッピングモールが閉鎖され、またすべての小売店が閉じてしまい、その結果として育まれたのが「ぶつぶつ交換」だ。
フィリピン人と言えばなんでんかんでんフェイスブック。
そのうち親会社の中華人民株式会社からフェイスブックはアメリカへフィリピンの情報がリークするからダメと言われ使用禁止となる気がするが。。。
フェイスブックで「Barter(バーター)ぶつぶつ交換」というキーワードを入れると私の住むマンダウエ市だけでも10個ほど類似ページが出てきて乱立状態。
現在うちのティムが絶賛参加中のマンダウエ市のぶつぶつ交換コミュニティーを覗くと面白い。
私の住むセブ島マンダウエ市の物々交換コミュニティでコンドームの出展者が赤ちゃん用の粉ミルクを希望してる皮肉が深くツボに刺さる🤣#ちゃんとコンドーム使えよ pic.twitter.com/0LawfzkHDe
— モト ボサツさん@子供と成長中 (@motobosa02) June 18, 2020
下半身用の防護服と引き換えに子供のミルクを希望している人がフィリピーノ。
出品されているアイテムを使用しなかったから子供が生まれて、代わりにミルクが必要となったヒストリーが非常に味わい深い。。。
4回目のぶつぶつ交換
これまでうちのティムはコロナ期で4回のぶつぶつ交換でそれぞれアイテムをゲットしてきた。
バーター取引をしている時の目はハンターだ。
ティムが狩りをして俺が家にいる。
正にフィリピンスタイルのテンプレだ!!
- 子供の教育グッズ → 香水
- ウォーターサーバー → 電気グリル
- 1500ペソ分の食材 → 椅子
- 300ペソ分の食材 → ガーデニング土10kg
交換してきた電気グリルは新品だったが、どうせクリスマスパーティーのビンゴ大会で当たったやつが眠っていたに違いない。
椅子は当初マンダウエホームで買おうとしていたのだが、今回ぶつぶつ交換で訳あり商品がタイムリーに出ていた。
子供の学習環境を新しくした(左旧、右新)のだが、椅子は「ぶつぶつ交換サイト」でゲット‼️#モトボサツ pic.twitter.com/UhWBrygLsB
— モト ボサツさん@子供と成長中 (@motobosa02) July 15, 2020
椅子の出品者の事情としては、Shopee(ショッピー)というオンラインアプリ関連の仕事をしていて、海外の問屋への注文をミスってしまい、その椅子が届いてしまいペナルティーとして購入させられたらしい。
ペナルティー2000ペソだったらしいが、それを1500ペソで買ってくれという要望が来た。
しかし、それをやるとポリシー違反になるので1500ペソ分の食材と引き換えという条件を出し交換成立。
4回目のぶつぶつ交換でゲットしたガーデニング用の土も同じだが、物々交換するものがなければ食材等を購入して充てることが出来る。
なぜか家の中がスッキリする
ぶつぶつ交換のアイテムを用意しながらティムがこう言った。
誰かの持っている物と交換するだけなので、家の中の絶対数が減るわけではないのでけして断捨離ではない。
むしろ自ら欲しい物を探すようになり物欲をブーストさせている。
しかし、意外なことにぶつぶつ交換でアイテムを交換しているなんだか家の中がかなりスッキリなった。
まあ自動的に家の中が整理され、新しい風が吹くとでも言えばいいのだろうか?
つまり、我が家の要らない物を誰かの要らないものと交換するだけで空間の新陳代謝となるのだ。
会社でも同じで古い社員が何十年も同じ部署にいるようなところは世の中から置いていかれ傾いていくだろう。
1500ペソ分の食材との交換は一応表向き「ぶつぶつ交換」のポリシー内だが、交換対象品として後から現金で購入したアイテム充てるのは本来の意義に反する気がするがそこをいじるとまた頂上決戦になるので触らぬティムに祟りなし。
卑しい政府の魔の手
ロックダウンで商業市場が壊滅し、物が買えない人達の知恵が生み出した「ぶつぶつ交換サイト」だが、ここでフィリピン政府の魔の手が迫っている。
ぶつぶつ交換も正規の商業登録をして納税するようにとの指導だ。
cnnDTI says online barter trade illegal, must be taxedhttps://cnnphilippines.com/news/2020/7/14/DTI-says-barter-trade-illegal.html?fbclid=IwAR0izvC2eueif1IQTzbWDVOgr2bH4buKsfuyMyZLpMPH26L2s-EpdcUWjC4Trade Secretary Ramon Lopez says authorities will crack down on urban barter communities, saying it's an illegal form of trade and must be taxed.当局は、取引が税金の対象ではないため違法であると述べ、現代の物々交換を取り締まる予定である。
2018年にロドリゴドゥテルテ大統領が署名した大統領令64を参考に、ミンダナオの「限られた」場所、つまりスルとタウィタウィでのみ許可されていると彼は述べた。
庶民の怒りでフェイスブックコメント炎上中
暇なフィリピン人達(俺含む)のコメント炎上中🔥
フェイスブックより
「食材買った時に消費税取られぶつぶつ交換した時にさらに取られるって変やろ あとバイクの二人乗り禁止の件も家のベッドでは一緒に寝てるのにバイクは禁止って意味不明やし 前頭葉1㎜くらい使えボケデブ💥」#最後は弱創作 https://t.co/NIgYa7O3Es pic.twitter.com/gEq8bbYAc8
— モト ボサツさん@子供と成長中 (@motobosa02) July 16, 2020
ロックダウンで商業市場が閉鎖されているにも関わらず、個人間でやっている「ぶつぶつ交換」からも吸い上げようとする卑しさが半端ない。
これに対しフェイスブックコメントにて炎上中!
「食材買った時に消費税取られぶつぶつ交換した時にさらに取られるって変やろ あとバイクの二人乗り禁止の件も家のベッドでは一緒に寝てるのにバイクは禁止って意味不明やし 前頭葉1㎜くらい使えボケデブ💥」
支配層はとにかく庶民を人間扱いせず単に税金を吸い上げるための手段としか考えていない。
取引内容を見ると分かるが、意外と最近増えているのが指定食材との交換で、コメやミルクなどの消費が増え12%税金もそこから発生する流れ。
ぶつぶつ交換を潰すと当然誰も登録してまでやるわけはなく、現在得られてる税金すら放棄することに繋がる。
国際偏差値底辺で頭使わなず働かない名誉職たちが権力を振りかざして暴走する途上国。
AngkasやUberもそうだったが、行政が民間の足を引っ張り経済が伸びないのがフィリピンの特徴。
数年後には世界底辺から浮上するという妙な噂が出ても全然ピンとこない。。。
ティムが熱くなる「ぶつぶつ交換」システムはいつものように行政に消されてしまうのだろうか?
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