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ヒーローの条件
元英語劣等生だったというのがお約束な英語界のカリスマたち。
とくにTOEIC業界ではそれが顕著で、かつて英語のテストで0点とった事があるとか高校時代に英検4級に落ちたというのが逆武勇伝として人気のあるエピソード。
みなさんに質問です。
100点満点のテストで、0点を取った事がありますか?100点を取るのも難しいですが、0点もなかなか難しいものです。実は私、ありま~すパー高校の数学です。
人のせいにしてはいけませんが、興味なし、必要性なし、先生に興味なし。先生ごめんなさいあせるとは言うものの、そのテストは自分なりに一生懸命解きました。高校の入学試験では、数学だけ100点満点で入ったのに、なぜ??
底辺からだったダメな人が立ち上がり今では押しも押されぬ大先生ともなれば大ヒーローの誕生だ。
マーケティング戦略的にこの打ち出し方は非常に正しい。
元劣等生という過去で親近感を生み、そこから破竹の勢いで大先生となった秘訣にぜひあやかりたいという欲求を擽る。
逆ヒーローな俺
一方見事に真逆の人生を歩むコントラストが痛い自分の歴史。
小学校の私は自他共に認める落ちこぼれだった。
母方の祖母が母に対してこっそりとこんな事を言ったらしい。
「あの子はね、頭の悪かけん勉強しなさいって言っちゃダメよ可哀想やろ」と母に言っていたらしい。
黒人の目の前で「クロンボって言うと可哀想だから言っちゃだめだよ」と言うくらい致命的に刺さる優しさという名の凶器。
わざわざそれを私に報告する母に悪意さえ感じていた。
しかし、小学校高学年の頃にフライングで英語を勉強し、中学の一番最初に行われた中間試験でまんまと2位になったのだ。
歴史を震撼させるその事件に祖母は入れ歯を床へ落とし、母は急に親切になり始めた。
人間の闇を深く感じた。
そこから他の科目も英語の成績に続き引きメキメキと上がり、中学3年時では年間の全科目平均が97点という自分でも信じられない結果をたたき出した。
一度上がったものは落とせない。
かなりムリして成績を維持するため1日の睡眠時間は平均2時間で授業中に寝て自宅でがり勉するという妙なサイクルが生まれた。
まるで660CCの軽自動車のエンジンで高性能なF1マシーンと闘うような無謀な気さえしていた。
オヤジが浮気相手と遊んで毎日午前様だったが、あの人が何時に帰宅したか全部知っていた。
明け方まで勉強する息子と遊び惚けるオヤジ。
トンビが鷹を生んだと誰も言ってくれなかったが、受けた難関大学はすべて余裕で合格。
高校卒業時には私の勉強法を長崎新聞社が取材したが2時間平均の睡眠で授業中に寝るという戦略は全部削除されていた。
成田ーマイアミ便事件
少し前置きが長くなってしまったが、27歳の時に日本人の一般女性と結婚し新婚旅行へ出かけた。
旅行パケージでバハマとニューヨークに10日滞在するプランを選んだのだが、成田ーマイアミ便で大事件が発生。
なんと新郎新婦の席がバラバラになっているではないか。
機内でそれに気付いた時にはもう後の祭り。
何とか巻き返さないと。。。
しかし生憎CAさんは白人の熟女。
歳の頃なそうさぉ、40歳位か。
半径2m付近からガイジン臭いがした。
日本語が1㎜も通じそうにないのは瞬間的に分るレベル。
「新婚旅行で席がバラバラなんてありえないだろう。なんとかしてくれ」
「Sorry」と「Excuse me」の違いさえアヤフヤな出だし。
紙に書く英作文ならスラスラと書けるはずなのに英会話となった途端全く口から出てこない。
身振り手振りでなんとか状況を伝え結果的に席を並べて貰えたのだが、当時流行っていた成田離婚の原因が痛い程分かった。
走馬燈のように蘇る自分史。
中学から明け方まで毎日勉強しそれなりの結果を出していた。
自分に自信を付けさせてくれた英語という科目だったはず。
席を並べてくれとお願いするだけの単純な英会話が出来ない自分が信じられなかった。
機内で人知れずドップリと落ち込んだ。
AB型のBの部分が奈落の底まで気分を引きずり降ろしてくれたのだろう。
しかし、あれだけ悔しく思ったくせに喉元過ぎれば熱さを忘れる。
10日間の新婚旅行が終わると全てを忘れ一般的な日本の生活へと戻って行った。
新婚旅行なんて一生に1回。
もう英会話をする必要なんてないだろう。
あれば受検をパスするための単なる手段であり全ては終わったことなのだ。
つづく
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