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【セブの人間交差点】Good old days@マニラ セブで再び 男たちの宴

投稿日:2017年4月30日 更新日:

昨夜数年ぶりにM氏がセブへ遊びに来た。

2009年から縁あって、フィリピン留学業界に首を突っ込み始めたのだが、その流れで友人になったのがM氏42歳。

彼は、20代前半の頃から不幸にもフィリピンにどっぷり嵌ってしまったちょっとした変態で、終いには会社の休みのたびに一人でマラテ付近をウロウロしていた典型的P型ウイルスに感染した日本人だった。

私は40歳の頃、マニラで暫く彼と同じ部屋に住み、ローカル過ぎる生活を過ごしていた時期がある。

「今夜は適当にケレーにでも行っとく?」

「行きましょう♡」

ケレーとはマニラパシッグ市にある”きれい”という名の店でいわゆる場末のローカルキャバみたいな感の所だ。

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自由で孤独なやもめ同士。

そこで生まれる阿吽の世界があった。

今の私にとってはかけがえのないGood Old days。

ほどなく彼はマニラのカビテ地区にある某日系の工場へ就職しパシッグ市を去って行った。

会社から三菱の車を支給され、ボーナス時にはオカニのほかにライスが支給されたり、いわゆる海外で働く日本人のイメージに近づいて行った。

彼の住むコンドミニアムに何度か遊びに行ったが、一気に遠い存在に思えてしまった。

食事する場所も接待向けの少し高級な日本食や、日本式のKTV等に詳しくなって行く彼。

対照的に私は道なきワイルドロードを奥深く進んで行きストリート系ブロガーへ。

昨夜、数年ぶりに再会。

一見見違えるほど激やせした彼と激太りした私。

何から話して良いのか分からないほど、お互い話は積もっている。

出会いと別れのクロスロード。

私がセブに居ることで分かれ道は再びここで交わるのだ。

ここ10年で知らず知らず、セブがそんな場所になった。

日本で居場所を無くした男が流れ着き、そこで誰かの心の居場所を作り守る。

そんな人生になるとは1mmも予感しなかったが、このブログとセブの私が誰かの居場所と成れたら幸いだ。

明日は、数年ぶりにあったM氏が語るセブと彼の人生感について書いてみたいと思う。

 

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モトボサツ

2年のセブ島ジャングル生活を経てビサヤ語を習得。その後タガログ語も同時に習得し、最後は英語という逆ばりメソッド。現在生命保険、医療保険コンサルおよびビジネス通訳を兼ねる。元セブの大学にて3年間ストリート系日本語教師の経験あり。

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