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それは獣に許された唯一の表現方法だが、一部の人間も吠える事が出来る。
まだ社会人駆け出しの頃、私の上司は良く吠えていた。
「おい、モトボサツ!今日俺が吠えた理由はな、〇△×□◇?@だからだ! わかったら今から中洲行くぞ!」
彼は激怒してわめく事を”吠える”と表現していた。
それが単に中洲に行くきっかけづくりだったのか微妙であったが、しょっちゅう吠えていたのは確かだ。
フィリピンで仕事をするとついついフィリピン人に対して吠えたくなるのが正常な日本人。
先日やっちまった・・・
某銀行でさんざん待たされた挙句キャツ等客をそのまま放って昼飯に出かけやがった。
イライラ感はレッドゾーンへ。
暫くしてスタッフが戻ってきて、番号が動いたと思ったら自分の番号がスキップされている。
「Excuse me ・・・」
1時間以上待ってるけど何時の間にか自分の番号がスキップされていると伝えたら、チラっとこちらを見ただけで何も言わずに機械を弄り始めた。
客として具体的に理由を述べた上で苦情を言っているのだが・・・
これフィリピン鉄板あるあるシリーズ。
フィリピンだから仕方が無いと流せれば最高に良いのだが、その日は虫の居所が悪かった。
だから・・・
「おい!お前人の話聞いてんのかよ!」
カウンターでキレる。
そうなるとどうなるか?
謝罪するどころか、反抗的な態度に出てくるケースが非常に多いから注意。
椅子に座ったままのスタッフが客をジ~っと上目睨みつける摩訶不思議な現象が起きる。
「なんだその顔は!?」
もうこうなったらキレたほうが狂人扱いされてしまう。。。
両国の常識や人生観は水と油のように真逆のベクトルへ走っている。
ここは日本じゃ無かとばい!
朝から鏡を見ながら自分に言い聞かせてもつい忘れてしまう・・・
顧客サービスがまだ存在しない国ではオーナー、マネージャー、スタッフ、ガードマン、客という序列が非常に分かり易い。
責任者は責任を取るためのポジションではなく偉そうふるまう名誉職。
「フィリピン人ってプライドが高いから人前で怒こっちゃダメなんですよ」
耳にタコが出来る程聞いたが、そのプライドの意味が良く分からない。
プライドというより単に我慢ができないだけだろう。。。
グリーディーな一次的な競争意識だけが育ち、自分を制して鍛錬する二次的な努力は見たことが無い。
自由に伸び伸び育ち親のコネで就職して気持ちダケはいつも天下人。
個性という名の野生だ!
まあ、文句を言うとキリがないが、サバイバル力を身に着けるにはこの上ない環境だ。
日本だと銀行の窓口で客として吠えるとたぶん済む。
マネージャーが平身低頭でお詫びにクーポン券の1枚や2枚出てくるかもしれない(笑
吠えた者勝ちな日本と吠えた者負けなフィリピン。
客という立場に依存するマインドがフィリピンでは単なる甘えとなってしまう。
文句言った所で誰も何もしてくれないの全部自分の道は自分でイチイチ切り開かなければならない。
ルールに従う日本とルールを自分で作るフィリピンの違い。
まとめると
■吠えたら負けフィリピン生活
■我が道を切り開くトレーニング感を楽しもう!
それを前提にどう自分に有利な環境を整えるか。
まだまだ修行生活は続く。。。