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私の好きなセブの場末シリーズ ダンキンドーナツ編

投稿日:2017年1月14日 更新日:

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歳をとったせいか、煌びやかな世界がやたらと眩しい。

その代わり、人目につかない場末なところにケツの座りの良さを感じる。

私の好きなセブの場末シリーズ。

第一弾として相応しいダンキンドーナツをこっそりとご紹介したい。

アヤラ4Fの両替所へ行く途中左側にひっそりと存在する。pic1

誰にも知られることなく蟻の付いたドーナツをかじりながら、安いコーヒーをすする場末感がたまらない。

フィリピンの平均年齢は23歳だという噂だが、場末ダンキン客の平均年齢は軽く50歳を超えている。

田舎のデイサービスな雰囲気を感じて止まない。

店の客もコンテンツの一部なのだ。

私はいつものようにコーヒーとドーナツ1つをチョイス。

 

コーヒー小を1つとドーナツ1つね
「Usa ka gamay na Coffee ug Donut」
ウサ カ ガマイナ カペ オグ ドーナツ

パターンA:ふて腐れて返事もせず感じ悪い 80%
パターンB:笑顔で気を使い客扱いしてくれる 20%

お掛になってお待ちください
Lingkud na Sir! リンコッド ナ セール

やった~、パターンBだ!

もしも私がセブへ初めて来た観光客でここを偶然訪れたならきっとこう言ったに違いない。

「フィリピンって最高ですね!まさにホスピタリティー溢れる国」

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彼女は私がビサヤ語で話すと喜んでくれる。

しかも、コーヒーができたら私の席まで運んでくれるのだ。
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日本だと当たり前な事かもしれないが、ここセブでこの気の使い方ができるフィリピン人は稀有だと言ってよいだろう。

ホスピタリティー探しはまるで四つ葉のクローバー。

接客態度◎

商品の陳列◎

作業のスムーズさ◎

まるでNHKの体操のおねえさんのように背筋がピンと伸びている。

これでもし可愛かったら好きになっているかもしれない。pic5

しかし、これは店側が教育した結果ではないだろう。

フィリピンという国には教育とか躾がほぼ無いに等しく、色んな意味で生まれたままの姿が許される。

例えば同じマッサージ店でもまるでロシアンルーレットのようにスタッフの当たり外れが激しい世界だ。

ちなみに別のダンキンスタッフは完全に上記パターンA。

絵にかいたような典型的フィリピンクオリティーで、客が来ても声かけるまでガン無視。

笑顔は損だとばかり、ふて腐された顔でチンタラ作業する。

お掛けになってお待ちくださいなんて口が裂けても言わないだろう。

このドラスティックなまでの差を楽しめたらフィリピン検定準一級に相当するだろう。

元気だけが取り柄なビサヤ娘が訳の分からん事を言いながら歩き去る。
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何の因果か通りゆく尻達をただ傍観するだけの午後のさすらい菩薩。pic4

名もなきセブの場末な1日が今日も過ぎてゆくのだった。

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モトボサツ

2年のセブ島ジャングル生活を経てビサヤ語を習得。その後タガログ語も同時に習得し、最後は英語という逆ばりメソッド。現在生命保険、医療保険コンサルおよびビジネス通訳を兼ねる。元セブの大学にて3年間ストリート系日本語教師の経験あり。

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