先日セブを去った知り合いから譲り受けたマツダ2。
ティム&カワイイちゃん専用車となり名前はアミーガと名付けた。
最近ではカワイイちゃんもアミーガと呼び非常に可愛がっている。
そんな状況の中、私はタクシー&ジプニーの荒野のさすらいボサツとなった。
私はタクシーに乗るときは意図的に現地語のビサヤ語で話すことにしている。
意外と英語が通じないフィリピン
もちろん英語もある程度通じるが、通じないとイラッとしてしまうのだ。
フィリピンは英語が公用語と言われるが、実際生活してみるとかなり微妙。。。
「フィリピンでは小学校からすべての授業は英語で行われています」
それを聞いたときは、「へぇ~と」思ったが、それが単なる商業的キャッチフレーズだと気が付くのに多くの時間はかからなかった。
実際は小学校から大学の授業含め使われている教科書は英語で書かれているが、先生は8割ビサヤ語で教え、残りの2割が英語になる。
しかも、英語と現地語の区別が曖昧で、会話のノリによって突然英語が入るので、英語が英語ではなく現地語の一部として使われる感じだ。
英語授業にこだわっているのは私立の富裕層向け高級小学校だけ。
我々日本人の使っているカタカナ和製英単語がちゃんとしたセンテンスに間延びしただけの次元。
言語的チャンネルのスイッチングは明らかに行われていない。
だから、私は正直言って”フィリピン=英語の国”という認識が薄い。
以前うちに居たベビーシッターのジェン(23歳)は英語が話せたが、クリスタル(25歳)は英語がほぼ話せなかった。
しかし、アジアの中では最も英語が通じる国であり、日本と比べものにならないほど英語チックな国であることは事実である。
さらに、タクシーであえてビサヤ語を話すメリットが二つある。
1、タクシーの運転手が喜ぶ
2、外国人に対するテイクアドバンテージを防ぐ
おはようございます
Maayong buntag.
マーヨン ブンタッグ
ドアを開けた瞬間が勝負どころだ。
日本に比べマナーというものが微妙な国では、朝からお客さんに挨拶をきちんとできるドライバーは少ない。
ドライバーに黙っていられると怖い。
だから、こちらから先制攻撃。
しかもそこをあえてビサヤ語できちんと言うのが肝なのだ。
すると、普段は不愛想にしているドライバーでもついツラれて挨拶するというもの。
よくある市販のビサヤ語の教本には「お早うございます」や「今晩は」などの挨拶例が記載されているが、実際、朝からマーヨンブンタッグと言っているフィリピン人はほとんど見たことがない。
挨拶は英語でGood moringが使われている。
ビサヤ語を挨拶の場面で使うことは極めて稀で、電話での問い合わせの際等、プロ意識のあるフィリピン人ワーカーが、意図的に使うという特殊フレーズとなっている。
しかし、ここがポイント。
失われたビサヤ語を外国人から朝からキッチリ言われると、フィリピン人としてショックだ。
しかし、それは嬉しいショックであり、メーター使わないまたはわざと遠回りするテイクアドバンテージを抑制することにつながると思いながら生活している。
だからタクシーに乗ると絶対、ビサヤ語で挨拶をすることにしているのだ。
すると8割のドライバーは嬉しそうに反応する。
さて、今回はタクシーに乗って、目的地へ到着する間の必須フレーズを紹介させて頂きたい。
タクシーに乗った瞬間の先制攻撃
【挨拶】
おはようございます Maayong buntag マーヨン ブンタッグ
※最後のグ音の最後のウ音を削除 グゥと発音しない 子音終わる日本語が無いので最初は違和感があるが、慣れるとその気になれる
こんにちは Maayong hapon マーヨン ハーポン
※最後のン音を厳密に言えば、日本語のンと違い、最後上の歯の裏に舌をつけて終わらなければならない。ハーポンヌと言って最後のヌゥ音のゥを削除する感じで練習するとそれらしくなる。
これは英語でも同じことが言える。ジャパンを発音する際、最後のンは舌が上の歯の裏にくっつかなければならない。
こんにちは Maayong gabii マーヨン ガビイ
※最後のイ音を強く言うのがコツ。ガビイィみたいな感じ。
もう一度繰り返すが、これは相手の心理を制御するためのプロテクト術であり、今どきビサヤ語で挨拶している奴なんて居ない中、あえて、しょうゆ顔した外国人が、正しく伝統的ビサヤ語で挨拶し、出鼻を挫くためのサバイバル術であると意識して使うと効果的だ。
タクシーの運転手が喜んで、ビサヤ語話せるの?と聞いてきたら(たぶん聞いてくる)こう言い返す。
挨拶のフレーズだけ
Greeting lang
グリーティング ラン
または
少しだけ
Gamay lang
ガマイ ラン
しかし、意外と喜ばれるのがこれ。
ビサヤ上等
Bis dak
ビスダック
一言でいうとI love bisayaという感じ。
親指立ててこれを言った後互いハイタッチをしてしまうと、もうこっちの世界には戻れないだろう。。。
フィリピンではビサヤ語はちょっと柄の悪い田舎者の言葉という認識がある。
実際、マニラ最凶のトンド地区をシメていたのは、ビサヤ出身のチームであり、柄も素行も最悪という認識持たれている。
もちろん、ビサヤ人もそのことはわかっているので、タガログ語にアレルギーも持ち、反発精神の表れとして、「ビスダック!」と親指を立てて郷土愛を示すのがウケるのだ。
さて、明日はタクシー基礎編の各論へと続いてみたいと思う。
ぜひお楽しみに~
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