セブのアヤラ新館1F。
この店の前を通るたびにある映画を思い出す。
猿の惑星 Planet of Apes
1968年の作品で、小学生の頃に初めて観たのだが、大きな衝撃を受けた。
つまり人間は猿から進化したのに、猿のほうが勝つという9回裏逆転ホームラン的な夢のある壮大なスペクタクルストーリーだ。
ケネディ宇宙センターから打ち上げられた飛行船に乗って旅をしていた宇宙飛行士が地球へ帰還するときに乗ってた飛行船が故障し、どこか適当な惑星へ不時着する。
クライマックスが印象的。
最後土に埋もれた自由の女神を発見したとき、地球に似た別の惑星だと思っていた猿の惑星は2000年後の未来の地球だったと知る話。
この映画の登場はその後のスペース系の映画に多大な影響を与えることとなった。
【ストーリーと詳細】
主人公のテイラー船長はその惑星を彷徨っているうちに突然鉛の玉のでる黒い筒をもって武装した猿の騎兵隊に攻撃され首を負傷し意識を失う。
テイラー船長役のチャールトンヘストンさん。
一瞬この人が猿になる役かと思った。
負傷したテイラー船長は手術台に乗せられ輸血されている最中に目が覚めた。
治療担当していたのは猿のジーラ博士(写真左)。
右はジーラ博士の彼氏で考古学者のコーネリアスさん(写真右)。
ジーラ役のキムハンターさん(猿メイク前)。
実は普通に美人なのだ。
地球時間と宇宙時間のギャップのせいで、なぜか2000年もの歳月が流れていた。
人類が下に見ていた猿に下剋上されるという設定は実は人種差別の根幹を描いている。
つまり支配層の白人が奴隷的アジア人や有色人種から逆支配される日を恐れているという側面を描いているのだ。
霊長類の長とか余裕をこいている人間はその驕りと怠惰なマインドでついには言葉と知恵を失い、人間という単なる動物になった。
一方、猿は猿のまま知恵をつけ、人間を動物として支配する。
支配される側の視線で客観的に見れる貴重なストーリー。
世界はかつてないほどのスピードで激変している。
私にとってフィリピンはつまり宇宙。
私がフィリピンというアウタースペースに居たこの10年間に日本は昔の速度の100年分の変貌を遂げたのかもしれない。
■人口減少と静寂に包まれる日本
爆発的人口感にあふれるフィリピンと比較すると老人ホームのような静けさを感じる。
数年に1度日本へ行くたびに感じる衰退感は否めない。
■痩せ行く日本人
私が居た頃の日本人はメタボがスタンダードだった。
この10年で日本人は激痩せした。
ふくよかなフィリピン人と比べるとなんだか骨が歩いているように見えてしまう。
食欲という強欲なエネルギーをも放棄し始めたのか?
■学力低下
日本人の学力が低下しているというニュースを耳にする。
優秀なフィリピン人に出会うたびに、謎のゆとり教育が生み出したワイルドな日本人若年層と比較し焦るときがある。
■外国人に買われる日本
国土も中国人にどんどん買われ、都内の高級コンドミニアムの購入者も香港やシンガポール人のほうが多いと聞く。
身売りだ。
外国人の物になって行く日本。
人口減少、痩せ行く日本人、学力低下、自己資本率の低下。
猿の惑星とはつまり日本。。。
アヤラのポスターの自由の女神を見るたびに、猿の惑星を思い出し、同時に、日本は中国人に支配される場所へとなっている気がして止まない。
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