10年前セブへ初上陸してカルチャーショックを受けたのが洗濯機の無い生活。
私は昭和43年生まれだが、すでに物心つく頃には二層式洗濯機があったので、手洗いで洗ったことが一回もなかった。
洗濯機を使わない洗濯を見たのは、子連れ狼の中で手桶でフンドシを洗うシーンだった。
てっきりそれは江戸時代で終わったものだと勝手に思っていたので、フィリピンでそれを見た時にタイムスリップしたような衝撃だった。
現地で洗濯はラバと呼ばれ、ラバを請け負うおばちゃんがその辺にしゃがみ込んで盛んに手桶でジャブジャブ洗濯をしている。
ダウニーをドップリといれた洗濯物からは超濃厚な芳香が立ち込める。
私はその匂いとフィリピンの印象が繋がり、ダウニーをフィリピン臭と呼び始めた。
匂いで臭いを消すことを信条とするフィリピンでは基本的に濯ぎが足りないので、皮膚の弱い日本人は洗剤かぶれし皮膚が赤くなる。
だから私はどんなに忙しくとも衣類は極力自分で洗うことにしている。
洗濯機の無い生活はある意味贅沢だ!
つまり誰かに頼むということ。
しかし、セブもちょっとだけ時代が進歩したのか、コインランドリーショップが破竹の勢いで出来始めた。
コインランドリーといえば洗濯中のセクシーな女性が露わな姿で仕上がりを待つイメージを持つ人も多いだろう。
魅惑のコインランドリー。
さて、セブのコインランドリーはどんだけだろうか?
ときめき度。。。ゼロ
ちょっと覗いてみると、10台のマシーンが文句ひとつ言わずに整然と並んでいた。
うーん、悪くない。
奥の受付には母娘と思われる2名がただ黙って私をじっと眺めていた。
洗い70ペソ
ドライ70ペソ
液体洗剤12ペソ
柔軟剤10ペソ
たたみ40ペソ
合計202ペソ
セブの街でよく見かけるWash’n dry 29ペソ/Kgより若干お得だ。
先ほど受付に居た娘の動きが良い。
歳の頃はそうさのぉ16歳位か。
客は何もせずにボケ~っとぐるぐる回る洗濯機を眺めているだけだ。
人口は日本とほぼ変わらないのに、GDPが日本の1/12以下というのもうなずける光景だ。
生産性という単語はビサヤ語にない。
フィリピンは貧しくともとことん人間をスポイルしてくれる甘い生活。
この洗い子さん付魅惑のコインランドリー。
マシーンは洗濯オバサンと違い、遅刻やドタキャンはしない。
そして、ドライも機械がやってくれるので、濡れた犬を彷彿させるような臭い仕上がりは無いだろう。
人間を極力使わないのがこの国での成功の王道だとすると、コインランドリービジネスはこれからどんどん盛んになろうだろう。
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