同志社大の夏の留学プログラム。
その中で恒例となっている日比大学交流会を今年も開催させて頂き、無事に終えることが出来た。
今でこそフィリピンのセブ島で英語留学する事はそこまで変態扱いされることは無くなったが、数年前までは健全な日本人がフィリピンに行くということ自体、社会通念上あまり好まれなかったのは事実。
名門大が夏の留学プログラムにフィリピンという選択肢を加えたのはセンセーショナルだったの違いない。
2014年に来た日本の大学生は親の反対を押し切って来たと言っていた。
それから年を追う毎に人数が増え2016年には30名近くまで増えた。
しかし、今年は15名と人数が減ってしまった。
その理由はミンダナオ島のマラウィの武装テロ。
フィリピン国軍と、過激派組織「イスラム国」(IS)に忠誠を誓う地元過激派による交戦は日本でも盛んに報道されていたようだ。
逆に言えば、良く15名もフィリピン留学へ参加したと言って良いかもしれない。
クライアント側がセブノーマルではなく、サンカルロス大での開催を希望していたのだが、生憎今週は体育祭の週で授業が無い!?
日本人の大学生が15名なので、フィリピン側も最低15名は必要だ。
サンカルロスの知り合いの先生にお願いし、何とか広めの教室と数名の大学生は確保できたのだが、全然15名には届かなかった。
やばいな。。。
やや途方に暮れかけた時に思いついたのはオタククラブ!
セブノーマル大にオタククラブというのがあり、私は成り行き上そこのメンバーになっている。
オタクは動員力が半端ない。
そして何より日本が大好き♡
リーダーにフェイスブックでヘルプを要請。
すると直ぐに10名近く用意できると返事が来た。
非常に頼もしいが、安心してはならない。
フィリピン人はドタキャンの鬼。
当日やっぱり行けませんというのが鉄板フィリピンあるある。
そして、当日、日本人15名、フィリピン人16名という体制でイベントを開催することが出来た。
有難うオタククラブ!!
イベントの中で日本人大学生による英語での日本紹介プレゼンがあるのだが、ここでフィリピン側から色んな質問がある。
その質問を理解し、イチイチ英語で何とか答えるのも修行の一つというわけだ。
日本の大学生の一般的生活ぶりを紹介した時、この質問が出た。
「日本人大学生は一人暮らしをするのが普通なのか?」
フィリピン人は基本的に家族と一緒にいつまでも暮らす。
さらに、アルバイトで生活費を稼ぎながら大学へ通うという事実もかなり驚愕だったようだ。
「アルバイトのレートは幾ら?」
その質問への答え。
「時給500ペソ」。
そう言った瞬間、会場は重く騒めいた。
京都市内の場合、時給が1000円を超えるのは普通だろう。
それが日給だとしてもフィリピンでは全然悪くない。
たった1時間で500ペソ?
理解できない。
ハンマーで頭を殴られる程の大衝撃かもしれない。
黄金の国ジパング。
しかし、夢は実現する予感があるからこそ夢であり、自分には関係ない世界と悟った瞬間残酷な響きとなる。
現実を知ることですべては始まる。
ひとしきりプレゼンが終わった後はグループディスカッション。
日本からスナック菓子を持って来るのが恒例となっている。
毎年なぜか「おにぎりせんべい」がチョイス。
小さな世界で生きているフィリピン人達。
マニラに行ったことがないセブの大学生はかなり多い。
そして、時給500ペソという驚愕レートの日本。
そんな夢の国で暮らす同世代の若者をフィリピン人大学生にはどう映ったのだろうか?
逆に日本人の大学生にはフィリピン人大学生の事がどう映っただろうか?
両者の本音をぜひ根ほり葉ほり取材してみたいと思う。
こちら良かったら応援クリック強めにお願いします!
SPONSORED LINK