中国人の押し寄せる最高のビーチ。
そんな脅威にさらされているボラカイだが、もしこのビーチに自分以外誰も居なかったらどうだろうか?
いや、もし地球上にいる人間が自分だけだったら?
ボラカイの果てしないビーチを眺めていると普段考えないようなことが薄くめぐっては消える。
今から20年前、カリブ海に浮かぶ楽園バハマに行ったことがある。
客のほとんどはアメリカからバカンスに来た観光客だったが、皆すれ違うたびにハローと挨拶を交わしてきた。
私はそんな流儀になれておらず気遅れしながらただ愛想笑いを返していた。
バハマで見たアメリカ人達は幸せな気持ちを笑顔でストレートに表現していた。
素晴らしいホテルにオールインクルージブと呼ばれるホテル内の飲食すべてパッケージの食べ放題飲み放題。
初めて体験した酒池肉林なシステムにこの上ない贅沢を感じた。
日本へ戻る途中、ニューヨークへ数日間滞在したのだが、そこは冷たい世界だった。
バハマにいたアメリカ人と同じ人種なのに、エレベーターの中でもハローどころか目も合わせず、ホテルスタッフはドヤ顔で高額なチップを要求してきた。
このドラスティックなまでの環境の変化について行けず、大きなショックを受けつつも、あることに気が付いた。
バハマで幸せを感じたのは、ホテルのサービスや景観の素晴らしさではなく、人間だ。
そこに人間によって得られる幸せな影響。
心が病んだギスギスした社会ではけして幸せになれないように、人という環境が及ぼす影響は非常に大きい。
「人はひとりでは生きていけない」というのは、人は人からしか幸せを得られないということかもしれない。
人によって傷つく方が深く、人によって得られる幸せの方が濃い。
たとえ一人旅でも誰かとの心の触れ合いを求めている。
今回のボラカイの旅が充実したのは、おそらく笑顔の人達の中で過ごせたことなのではないだろうか?
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