ある事情により先週金曜日サイクロン号をアヤラ付近に置いたまま家に戻った。
そして日曜日の朝、ジョギングがてら現場まで走って取りに行くことにした。
平日のセブ道路はまるで餓鬼の世界の如く、自己中心どもがぶつかり合う仁義なき交通戦争が繰り広げられているのだが、日曜日はうって変わってガランと平和で清々しい別世界となる。
ジョギングするには正にうってつけの環境だ。
朝7時。
以前ドン・キホーテで買ったG-SHOCKのストップウォッチをいつものようにセット。
ゴーストタウン並みに車の人も見当たらない中を走り始めた。
暫くすると二台のオートバイが私の脇を走り去った。
「ガシャーン!」
シェイキーズコーナーを曲がったあたりで、激しいクラッシュ音。
仲良く重なりあって倒れている二台が目に入った。
おそらく前を走っていたオートバイが急に減速し右側へ寄った模様。
車間をあまりとっていなかった後ろの奴は慌ててブレーキをかけ前輪ロックの末突っ込んだ様子が目に浮かぶ。
赤いヘルメット。
後ろ側の男は意識が少し朦朧としているのか、一旦起き上がったがすぐによろめいてしゃがみこんだ。
側道のエッジで右手を派手に擦り剥き血が出ている。
クラッシュの原因を作った前方の男はオロオロとうろたえるだけで救護的なことは何もしない。
例のプライド?
助けたら非を認めることになるのか?
私はとりあえず、路上に転がっているバイクを起こし、しゃがみこむ赤ヘルの男を歩道の段まで連れて行き座らせた。
次々と集まってくる野次馬。
キャツ等にとってはまさに他人事劇場の極み。
ただじっと見つめるだけで現場に散乱した物を集めるわけでもない。
いままでこんな現場をいやというほど見た。
そのたびに異国感に包まれる。
赤ヘルの顔色が元に戻ってきた。
ここの現場でストップウォッチは7分経過。
私は野次馬どもに現場をまかせ、とりあえず走り始めた。
少しおせっかいかとも思ったが、以前私がガイジンの少年に助けてもらったお礼をここでやっておきたかったのだ。
しかし、周りにまったく車もオートバイも居ない中で二台でクラッシュやってれば世話ない。
自己中心的さを極めると天文学的確率の奇跡的な事故を起こせる。
本線へ合流する時にけして後方確認をせずに飛び出す神経が今だに理解不能。
他力本願。
きっと相手が止まるはずという希望的観測?
自分がオートバイを運転し始めて、周りのライダーのムチャぶりを間近に眺め怖くなる。
やはりフィリピンに必要なのは教育と啓蒙。
教習所の義務付けを強く希望して止まない。
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