カルチャーショック

【衝撃】東京ジョーかつ丼全壊事件

投稿日:2018年7月16日 更新日:

あくまで個人的な格付けだが、セブかつ丼の覇者といえば東京ジョー。

税込み159ペソのわりに普通に美味い。

中途半端なインスタント味噌汁とか漬物がついて妙に高いよりこのシンプルさが潔い。

数年前は食後に水1トンほど飲みたくなるほど塩辛かったが、最近はどの店舗で食べても安定している。

SMシーサイドに出かけたときにお約束通り東京ジョーのかつ丼をいただくことにした。

ここは、ほかの店舗と違い調理場が丸見えだ。

良く言えば1000歩譲って慎重な動きなのかもしれないが、ぶっちゃけ言えば亀のように鈍い。

ティムはフィリピン人らしく、謎の天ぷら入り弁当を注文し、私は渋くかつ丼一本。

支払いの時に名前を聞かれたのでダニエルと答えた。

それは本名ではなく、スタバやその他飲食店で名乗る時のコードネームだ。

スペック的にどう考えても15分はかかりそうだ。

食堂の席にレノボの15インチPCを広げ、パッキャオの試合をインターネット接続して見ているオッサンが2名いた。

その周りに全然知り合いじゃない通りかかりのフィリピン人や飯食い終わったおばちゃんたちが一同に観戦。

私もその一員に組み込まれることにした。

最近のパッキャオの試合はハングリーさのかけらもなく、まるでプロ野球の消化試合のような退屈な試合運びだったのだが、今回は観客を魅了するような激しい打ち合いを見せてくれた。

ふとカウンターに目をやるとティムの弁当はとっくに出来て用意されているが、全然「ダニエルゥゥ」って呼ばれないので業を煮やし聞いてみた。

あのさ、コレ俺のやろ?
Akoa ni? 

メガネのピギーは眉をかすかに動かして答えた。

腹を空かせたメスライオンへフィーディングし、私は自分のかつ丼が出来上がるのをまった。

パッキャオ観戦グループの中へもう一度戻った。

かつ丼が遅い理由は一つ終わるまで次の作業を同時進行させない。

さすがはシングルタスクの国だ。

15分本当に経過したころ、ようやく俺のかつ丼と思われるやつがキッチンからすっと出てきた。

私はオレンジ色の服を着たメガネのピギーに早くこっちによこすように促した。

すると彼女は俺のかつ丼を棚の向こう側へ落としやがった。

具が全壊するかつ丼。

あああ!!

思わず大きな声を出してしまい、パッキャオ観戦者達が一斉にこちらを見た。

私の絶望的な顔をみて、ピギーはソーリーといった。

セブで謝られることは非常に珍しいケースだ。

15分も待ちに待ったかつ丼が目の前で粉々に。。。

調理場のピノイ2名はその惨劇を楽しそうに見ていた。

この感性にはまだまだ100年ついていけない。

「3分待ってね」

ピギーは明るく他人事のように言い放ったが、この亀スピードの調理場で3分で出来上がるわけないだろう。

弁当を食いながら怪訝な顔でこちらを見ているメスライオン。

あいつが入ってくると事態が非常にややこしくなるので、黙って食ってろサインを出した。

しかし、具が全壊したかつ丼を組み立てて適当に出す可能性がある。

私は目を皿のようにして調理場を監視した。

かつはさすがに揚げなおしている。

しかし、ライスを流用するかもしれない。

予定通り大幅に遅れ10分後に私のかつ丼が出来上がった。

空腹は最高のごちそうだ。

ピギーありがとう!

出来立てホヤホヤのかつ丼を万感の思いで味わった。

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モトボサツ

2年のセブ島ジャングル生活を経てビサヤ語を習得。その後タガログ語も同時に習得し、最後は英語という逆ばりメソッド。現在生命保険、医療保険コンサルおよびビジネス通訳を兼ねる。元セブの大学にて3年間ストリート系日本語教師の経験あり。

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