真昼間、ティムから電話がかかってきた。
「家が火事ダカラいまカワイイちゃん連れて車乗って避難中」
ガチャッ。。。
一方的にそれだけ告げられ電話が切れた。
え、火事!?
ティムとカワイイちゃんが避難中ということだが、とりあえず急いで家に戻ることにした。
今年5月に買ったLenovoのPCのことだけが心配だ。
はやる気持ちを抑えつつ家路を急いだ。
本当にバイクはセブ渋滞ライフの救世主!
アヤラ付近から現場まで7分で到着できた。
ビレッジのゲート付近には物々しい雰囲気がすでにあった。
救急車が数台止まっている。
「うわっ、火事って本当やね。。。」
嫌な予感が急速に募る。
そして我が家へ続く路地には消防車が数台連なり野次猿どもがわんさか集まっていた。
火事特有の黒煙が立ち上る。
冗談でも香ばしいとは言えないビニールが溶けたようなケミカル系の匂いが臭覚を刺激する。
反対側の路地を回ってみようとしたがそちらも消防車が並んでいた。
消防車の隙を縫うように進み、なんとか家までたどり着いてみると燃えているのはケチな大家の隣の家だった。
「あ~タンバイ庵!」
燃えたのはタンバイ庵と呼ばれる家で、文字通りその家の男は誰も働いていない。
毎晩9時位から深夜まで路地にテーブルとイスを並べ酒盛りが行われるのだ。
お約束のOFW送金で生活するぶら下りスポイルドライフ。
昨夜もいつものように深酒し、ぐっすり寝ていた時に火災が起きた。
自分の家が火事になっても全然気が付かないモンキーマジック。
ケチな大家がその家の人間どもをたたき起こし、ファイヤーステーションへ電話した。
しかし、さすがフィリピン。
消防車が到着したのは通報して30分後だった。。。
燃え始めて30分もあれば余裕で全焼だろ。。。
タンバイ庵とケチな大家の家の間にある高い壁。
この火災で最も働いたアイテムだ。
ファイアーウォールとえいば現代社会ではインターネットからの不正侵入を防ぐためのアイテムであり、あくまで比喩的に使われる。
何かと火事が起きやすい国でさらに消防車がなかなか来ないというダブルパンチなシステム。
火事の多いフィリピンではファイヤーウォールは文字通り火事の延焼を防ぐための防火壁として存在する。
フィリピンで家を建てたら本当の旦那が出てきてグッバイというリスクもあるが、隣のタンバイが火事を出し延焼するリスクもかなり高い。
ぜひインターネットのみならずリアルなファイアーウォールも検討する必要を痛感した。
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