KFCの思い出
私が大学時代に付き合っていた典型的B型のアヤちゃんは東京の多摩そごう(もうないけど)の文明堂で働いていた。
私はそのはす向かいの鶴屋吉信という和菓子屋で販売のバイトをしていたのだが、私は長崎から出てきた典型的な田舎者でアヤちゃんは神奈川県でも札付きの元ヤンキー高校出身で2歳年下だったがもう大人顔負けの経験値をもっていた。
人生のベクトル上で全く接点がないはずの二人だったが、私が長崎出身と知ると売れ残りのカステラの切れ端をわざわざ閉店時にもってきてくれた。
私は遠い故郷を思い出すカステラとともにアヤちゃんの不思議な思考パターンに魅かれて行った。
クリスマスイブの時、二人はバイトを終え、京王線の駅にあったケンタッキーでチキンのセットを買い私のアパートへ持って行き二人でカステラと共に食べた思い出がある。
彼女はきっとそんな些細なことなど忘れたと思うが、私はセブへ来て10年経ってもクリスマスが近づくとアヤちゃんとKFCの思い出が蘇る。
今年もこうやって日本のクリスマスはケンタッキーフライドチキンがバカ売れするのだろう。
クリスマスイブなのに誰もいないセブのKFC
平成最後のクリスマスイブに念のために近所のKFCへ立ち寄ってみた。
日本ならきっとクリスマスパックを買う客でわんさか賑わっているに違いないが、うちの近所のKFCは恐ろしいほどガランとしていた。
バスケでも出来そうなスカッとした空間がただ広がる。
クリスマスイブにKFCに客がいないなんて一体皆どこへ行ってしまったのだろうか?
ローストチキンに行列
セブの場合、同じチキンでも丸焼きのローストチキンはクリスマスの定番だ。
会員制スーパーLANDERSのチキン売り場の商品棚はすっかり完売状態で追加のチキンが忙しそうクルクル回っていた。
焼き上がりを待っているこのご婦人はなんと10羽のチキンを大人買いした。
今夜盛大なクリスマスホームパーティーがあるのだろう。
フィリピンでは12月24日から25日に代わった瞬間の午前零時に一瞬だけお祈りして食べ物をガッツリ食べる体に悪い習慣がある。
定番のスパゲティやビーフン、パンシットカントンが定番だが、その中にローストビーフが入るとちょっと豪勢な感じになる。
うちも209ペソという不思議な値段のローストチキンを買い、バーボンの定番JIM BEAMとソーダ水でハイボールを作ってクリスマス気分の夜を過ごした。
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