先日、モアルボアルからセブへ戻ってくる道中で、カワイイちゃんがマクドに行きたいと言い始めた。
どうせ子供向けのハッピーミールが狙いなのは分かっている。
バリリから山越えでカルカル市へ下っている最中だったので、山を下り終わって街へ出たロータリー付近にあるマクドへピットインすることになった。
カルカルのマクドは顔でスタッフを選んでいるという風の噂を聞いたことがある。
そんな都市伝説に踊らされるほどもう若くはないだが、ティムも慣れない長距離運転で疲れているようだったのでピットインのタイミングなのかもしれない。
元旦にマクドなんて日本人からすると味気ない正月なのだが、ここはセブだ。
店のなかには結構な客が座っていた。
レジ担当者の女性はいかにも新人らしく初々しい雰囲気だ。
年のころはそうさのぉ20歳位か。
まるで昭和のアイドルを彷彿させる褐色のピチピチココナツ娘。
なんだかノスタルジックな感覚にひたった。
10分ほど待って、私の順番がやってきた。
私はドリンクやポテトを付けずに単品で「ダブルチーズバーガー」を1つだけオーダーした。
支払いを済ませ商品が目の前に置かれたのだが、念のためと思いテイクアウト用の紙袋の中を確認してみるとなんとチーズバーガーが2つ入っていた。
フィリピンではテイクアウトでオーダーする場合、中身がちゃんと合っているか絶対に確認することが肝要だ。
家に帰ってワクワクしながら袋をあけてみると品物が足りなくて愕然としたり、他人のオーダーしたものが入ったりするのだ。
ジェントルにそういうと、褐色のピチピチココナツ娘は慌ててレジの打ち込みを修正しようとしたのだが要領を得ない感じだ。
フフフ、新人らしくあたふたしている。
まあ、ふてぶてしいエスカリオ店のスタッフより100倍マシばい♡
彼女は遠慮がちに片手をあげた。
横綱の入場とばかり、濃いめのグレーの服を着た女性マネージャーがのしのしやってきた。
なんというか、「片桐はいり」と「泉ピン子」を足して1.5で割ったような感じだ。
この時代は顔で選ばれなかったのだろうか?
横綱マネージャーである「片桐ピン子」がレジのタッチパネルを触ろうとした瞬間、俺の脳裏にイナズマが走った。
私がそう質問するレジの二人はお互い顔を見合わせた。
おっと、フィリピン人に計算問題を出すとダメだった。
質問を変えよう。
- チーズバーガー2つで110ペソ。
- ダブルチーズバーガー1つで107ペソ。
ダブルチーズバーガー1つのほうが3ペソ安いが、チーズバーガー2つのほうがお得な気がしてきた。
私はミステイクのままチーズバーガー2つを買うことにした。
チーズバーガー2vs ダブルチーズバーガー1
後日、本当に自分の選択が正しかったのか気になったので、チーズバーガーとダブルチーズバーガーをそれぞれ買って分解してみた。
チーズバーガーの中身。
ダブルチーズバーガーの中身。
ダブルチーズバーガーは単純にチーズバーガーの内容が2倍になっている。
ダブルチーズバーガーの方に特別なアイテムが入っているわけではないのだ。
まとめ
ところでチーズバーガーがレジの向こうに掲げてあるメニューに載っていない。
ひょっとして私のようにチーズバーガー単品を二つオーダーする客がいるとダブルチーズバーガーが売れなくなるからだろうか?
ダブルのほうが値段は3ペソ安いが、チーズバーガーを2つ食べたほうが体に悪いが腹には溜まる。
お得感が倍増だ!!
ぜひセブの南方へお出かけの際はカルカルで一回降りて顔で選ばれたココナツ娘の列に並びダブルチーズバーガーをオーダーしてチーズバーガーを2つ食べよう!
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