先日、Watsonsというドラッグストアーにバンドエイドを買いに行った時のこと。
私が商品を持って真面目にレジの順番を待っていると、ジョリビーの袋を下げたそこそこグワパな若い女性がおもむろにやってきた。
余計なお世話だが、私の経験によるとWatsonsの方がマーキュリードラッグよりも美人客率が高い気がする。
歳のころはそうさのぉ、25歳位か。
私は前のオッサンとひっつきたくなかったので微妙に50センチほど車間距離をあけていたのだ。
するとそのグワパな若い女性は分かりやすく典型的な挙動不審な行動をとり、まるで獲物を狙う猿のように私とオッサンの50センチしかない隙間をインターセプトしようと企んでいる様子が手に取るようにわかった。
その日は心に不思議な余裕があったので私は彼女の企みに気付かないフリをしてさらに隙を与えた。
彼女は当たり前のようにスルりと私の前に割り込んだのだが、もう腹は立たなかった。
ここでレジの順番を死守すべく蹴散らしても大人気ない気がした。
グワパだから譲ったと思われそうだが、そこは自分でもよくわからない。
このさりげない大人の男のやさしさは絶対本人には伝わらないだろう。
こんな感じでフィリピンではグワパガールは何かと得なのだ。
オッサンと私の間にグワパな女性が加わり、そのうちオッサンの支払いの番がやってきた。
Advantage cardとはポイントカードのことで、これを商品支払いの際に提示してポイントをためて次回の割引として使うことができる。
「Wala Na」持ってないよ
しかし、そのオッサンは生憎アドバンテージカードを持ってないと答えた。
そこで終わるのが普通だが、そのオッサンは私の隙間をインターセプトしたグワパガールに向かってこう言った。
「Day Naa kay advantage card?」
お嬢さん、アドバンテージカードは持っているかい？
「Naa ♡」
あるわ♡
そういうとグワパガールは緑色のアドバンテージカードを躊躇なくレジのスタッフへ渡した。
まんまと私の前の隙間をインターセプトしたばかりか、オッサンのポイントまでゲットした。
私も真似してみようと思って後ろを振り返ると35歳位のタンボックな中年女性がヤブにらみで突っ立っていた。
ポイントあげるのを一瞬止めようかと思ったが、自分への挑戦だ。
ガマイ ええやろ！？
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