なにかと「炎上」大好きニッポン
先日、こんな記事を見つけてしまった。
2月27日の深夜に放送された『ナカイの窓』の「コンビニのココを直して!」というコーナーで中居正広は、外国人のコンビニスタッフとのコミュニケーション上のトラブルを番組上のネタにしたのだが、その事への非難がクローズアップされている。
記事より一部抜粋
中居正広の冠番組『ナカイの窓』(日本テレビ)における中居正広と陣内智則の発言が炎上し、一部ではBPO(放送倫理・番組向上機構)に訴えかけようという動きまで出ている。
外国人の研修生、最近なんか増えてるのよ。一万円札渡して、で、お釣りを千円札でほしかったんです。で、『お釣り千円で』って言ったら、『なんですか?』って言うから、『釣り千円で』って言ったら『ずりせんですか?』(と返ってきた)。『釣り千円で』って言ったら、『ずりせんですか? ちょっとすいません。店長さん、店長さん。ずりせん。ずりせん。なんですか?』って言ってた。
「お釣りは全部千円札でください」と言うならまだしも、「お釣り千円で」だけでは、日本語を母語とする人でも「なんですか?」となるような気がするが、「ずりせんですか?」発言を小馬鹿にした中居の仕草にスタジオは爆笑に包まれる。
そして、中居のエピソードトークに続けて、今度は陣内智則がコンビニの外国人店員とのやり取りについてこのように語った。
「てにをは」を間違える人とかね。『500円です』を『500円でいいです』とか言う人いますよね。『なんでそっちでまけてくれたん?』
ことなかれ主義
10年以上海外に住んでいる一人として感じるのは、この程度の事を大げさに問題視すること自体、「ザ ガラパゴス列島」な感じがしてならない。
日本人の英語がどれだけ海外でバカにして笑われたり、冷たくあしらわれたりしているかという現実を知るとおそらくそんな事を言ってられないだろう。
私はKTVのママの変な日本語をネタに記事を書いたりしているので、こんな事で大騒ぎしようとする「ことなかれ主義」なマインドを見聞きするたびに戦慄が走ってしまう。
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自分自身の海外生活での悲惨な経験も踏まえ、容赦のない世界の現実に直面し、嫌なら日本へ戻れという見えない声を聞きながらなんとかブレイクスルーして生きてきた。
外国人が自国以外で生きるということはそういう事なのだ。
バカにされている外国人は日本人が騒ぐほど本件に対して憤りを感じていないのではないだろうか?
もちろん面と向かって言われたら別かもしれないが、逆にそれはそれで面白いかもしれない。
私の場合、10年ほど前は現地のビサヤ語を自分では上手に話しているつもりでも、現地民からすると「は~?」と聞き返されたり、笑われもした。
しかし、バカにされている反面「wow very cute」と言われて結局、現地の女性にモテモテだった。
日本人は「母語話者優位主義」?
それでいい。
私は近い将来カワイイちゃんを日本の学校に入れた時には彼女が最初の1,2年のうちはきっと辛い思いをするのを覚悟している。
なぜならそれがこの世の現実だからだ。
外国人の下手な日本語をネタにしても、母国へ帰りやがれとは一言も言っていない。
逆に言えば、変な日本語を話す外国人をまるごと受け入れているということだと私は思う。
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